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山梨◆八ヶ岳/晩秋の候、11月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】 

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2025年11月6日

▲紅葉の山肌を背に農作業が続く。(長野県川上村)

時は刻々と過ぎ去り、季節は再び廻ってきます。北杜市は秋の盛りを迎えています。そして冬の足跡が刻一刻と近づいてきているようです。

春には標高の低い場所から高い場所へ、絨毯を広げるように桜前線が駆けあがっていきましたが、秋はその逆で絨毯を再び巻き直すように、標高の高い場所から低い場所へと紅葉の前線が移動をしていきます。

同じ場所にいて、たとえそこから動かなかったとしても、自然という世界は勝手に巡り、その様を見せてくれます。

今年の春から夏にかけては、仕事が忙しく、目の前の事をこなすことで、精一杯の自分がいました。今日が何月なのか、何日なのかも体の感覚とは一致せず、頭で生きているような生活。忙しさから今を生きているようで、今というものを見ていないような生活でした。

今年の夏の記憶は、映像というよりは、皮膚感覚でしょうか。ヒリヒリと肌を突き刺すような太陽光。元々、紫外線が強い地域ではありますが、皮膚が痛くなるという感覚は北杜市では初めてでした。

強い日差しの中では、のんびりと景色を眺めることもせず、ただ、ただ日差しが沈む夕方を心待ちにし、気温が一気に下がるこの気候に身をゆだねていた夏だったように思います。

▲紅葉の丘と夕日で染まる岩肌。(長野県川上村)

気付けば、そんな夏も終わり、今年は山に登ることなく、目の前には、ただただ紅葉が広がっています。

木々の葉が枯れる様子が、何故こんなにも美しく感じられるのだろうか。それは葉のそのものの色だけでなく、かつてその葉が新緑として芽吹き、深い緑となり木陰を作っていた様を我々が覚えているからでなないでしょうか。

自然は巡り、我々の目に、時は刻々と過ぎていったことを教えてくれます。古代ローマのストア派哲学者のセネカは、「人生は短いのではない。我々が多くの時間が浪費しているのだ。」と教えてくれます。

今年の私は、人生という観点では、時間を浪費していたのだろうと思います。せめて、この自然の営みである紅葉を楽しみ、今というものを取り戻したいと思う秋の日。

昨年出会った、川上村で山の全てが黄色に染まった景色。今年もこんな景色に出会いたいものです。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

山梨◆八ヶ岳/秋の夜長と流星群☆彡【八ヶ岳スタッフ・ゆるり☆星空さんぽ】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2025年11月1日

▲澄んだ夜空を眺めると見えてくる流星群。

八ヶ岳暮らし、夜はエアコンなしでも快適に過ごせます!・・・と話していたのが懐かしく思えるここ最近の夏の暑さ。

合言葉のように「八ヶ岳も暑いですね~」「ここ最近はとても暑くなりました~」とお客様とお話しする日々。

昨年八ヶ岳事務所に取付けたエアコンが大活躍したこの夏。暑さはいつまで続くのかと思いきや、9月に入ると朝晩の寒暖差が大きくなり、気がつけば秋の夜長に秋虫の声。

このお話を書いている10月初旬になるとますます夜が長くなり、虫の音を楽しみながら星見ができる季節へと巡っていました。

夏の名残の星から、メインの秋の星座たち、夜更かしすれば冬の星座が昇ってきます。

秋は明るい星があまりないのですが、流星群がいつくかあるので、星見をしているとふいに流れ星を見つけるのが嬉しい。

また、だんだんと寒くなっていくので防寒に気をつけながら、ホットワインを飲みつつ、冬の星見に備えて寒さに身体を慣らすのにもいい時期です☆(八ヶ岳事務所 安江 美香)

山梨◆北杜市/北杜の秋、新そばの季節【八ヶ岳スタッフ・暮らしの歳時記】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2025年10月27日

▲畑一面に咲くそばの花。

秋の訪れとともに、山梨県北杜市では「新そば」の季節がやってきます。

標高1,000メートル前後この地では、昼夜の寒暖差や清冽せいれつな水がそば栽培に理想的な環境で、秋には地元で育まれた「新そば」が味わえます。

毎年、8月中旬から9月上旬に咲くそばの花。そばの花は、小さくて可憐な白い花です。八ヶ岳を背景に、白く小さなそばの花が畑一面に咲き誇る風景は、この時期の風物詩です。

▲「新そば」はこの時期だけの特別な美味しさ。

そして、10月下旬から11月上旬にかけては、いよいよ収穫された「新そば」が登場します。収穫されたばかりの新鮮なそばの実を使って打ったそばは、香りや風味が格段に高く、そば好きにはたまりません。

北杜市は、地元産そば粉を使用したお店が数多くあり、それぞれのお店のこだわりの「新そば」を堪能できます。

北杜市の「新そば」は、まさに秋の訪れを感じさせる味覚の一つ、この時期だけの特別な味わいです。(八ヶ岳事務所 柳本朝子)

山梨◆八ヶ岳/清秋の候、10月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】 

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2025年10月8日

▲稲刈りを終え、天日干しされる稲。奥に南アルプスの姿。(山梨県北杜市)

10月前半に北杜市は稲刈りの最盛期を迎えます。黄金色に輝く稲が次々と刈り取られ、田んぼでは、杭を交差させた棒で、稲を天日干しする様が見られます。現在は、ほとんどの農家が乾燥機でおこなっているそうで、貴重な風景といえるかもしれません。

天日干しは、時間と労力がかかる大変な作業ですが、ゆっくりと乾燥させることで、風味・粘り・光沢が良くなると言われ、短時間で乾燥させたお米よりも断然美味しいと聞きます。今年の新米は、天日干しの米を探して食べ比べてみたいものです。

北杜市に移住して驚いたのが野生動物の近さでした。一番身近なものは野鳥でしょうか。車からおりたとたん、木々の間から鳥のさえずりが降り注ぎ、とても気持ちがよかった事を覚えています。

車を走らせると、夜間にキツネが車と並走して走り、霧が立ちこむ早朝の道の真ん中に、静かに鹿がたたずんでいる。ふと、道路脇を見るとリスが木を駆け上がり、狸が草むらから顔を出す。自然の豊かさを身近に感じ、楽しくなったものです。

一方で、野生動物と住居が近いということは楽しいことばかりではありません。ご売却相談の中では建物、土地に加え、周辺環境についてもお聞きします。その時、必ずと言ってよい程に話題にあがるのが野生動物です。

▲草を食む鹿の集団。野生動物は身近な存在。(山梨県北杜市)

北杜市の中でも、白州町、武川町、須玉町で多いのが猿の話題。集落などから、一歩外れてしまうと、畑を荒らされることが多いのです。せっかく育てても、収穫まであと一歩というところで、猿が集団で現れて食べてしまう。きれいに食べるのではなく、少しかじっては放り投げ、食い散らかされる。たまったものではありません。

高い柵を設けたり、猿が嫌うものを選んで育てたりと対策には苦心しています。ゴーヤ、ピーマン、シシトウといった苦いものは嫌いだとのこと。皆さん、「猿は可愛くない」と異口同音に顔をしかめて話してくれます。

標高が上がると、被害が増えるのが鹿です。庭づくりで、新しい苗木を植えても、夜のうちに新芽が食べられてしまう。軟らかくてみずみずしい葉物を好み、葉物野菜にも被害があるそうです。森の中にいるイメージの鹿ですが、稲の新芽を狙って田んぼまで下りてくることも。

森の近くではキツツキの被害があります。キツツキは家の壁に穴をあけてしまいます。なぜ穴をあけるのか?理由は餌(昆虫)探し、巣作り、テリトリーの主張といくつかあるようです。赤松の幹をトントンと上がっている様は大変可愛いのですが、穴はあけて欲しくない。気に入られると、壁を補修しても何度も同じ場所に穴をあけに来ます。キツツキの気持ちは分からず、私の家の2軒先は頻繁に狙われています。わが家に来ないことを祈るばかり。

野生動物との関わりは、自然を考える入口となるかもしれませんね。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

山梨◆北杜市/川俣かわまた川渓谷にある優美な滝、「吐竜どりゅうの滝」【八ヶ岳スタッフ・暮らしの歳時記】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2025年9月30日

▲小さい滝が幾重にも流れ落ちる「吐竜の滝」。

吐竜どりゅうの滝」は、北杜市大泉町、標高1250mの川俣川渓谷沿いに位置する癒しのスポットです。滝の落差は10m、幅は15mあります。

木々やコケに覆われた岩壁から、小さい滝が何段にもなって落ちる姿は、風情があります。

「吐竜の滝」は、絹糸のように流れ落ちる神秘さから「竜の吐く滝」と名づけられました。

駐車場から滝までは、涼しい木立の中を歩き10分〜15分ほど。高低差が少なく、歩きやすい遊歩道になっています。

▲奥の橋を渡ると、その先には滝が見えてくる。

7月の終わり、北杜市の最高気温は33度。涼を求めて、森林浴を楽しみながら歩いていると、あっという間に滝に到着。

滝の周辺は、夏休み中の家族連れなどが、何組も涼んでいました。

川の水はひんやりと冷たく、水辺に立つと涼やかな風が吹き、自然のクーラーです。

しばし、滝を見ながら、小鳥のさえずりと、川のせせらぎを聴きながらのひとときは、贅沢な癒しの時間でした。

「吐竜の滝」は、春の新緑、そして紅葉のシーズンもおすすめです。10月下旬から11月には、ミズナラ、カエデなどが鮮やかに彩り、滝とのコントラストは見事です。

四季折々の表情を見せる「吐竜の滝」は、1年を通して楽しめる場所です。(八ヶ岳事務所 柳本朝子)

山梨◆甲府市/山梨の酒が呼んでいる【本部スタッフ・地方出張余話】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2025年9月21日

▲鳥もつ煮。

いきなりですが、私はお酒をたくさんたしなむ口です。週8でお酒を呑んでも平気です(7日しかないと突っ込みを入れて欲しい)。

美味しいお酒を呑みながら美味しいご飯を食べる、この時は至福を感じます。

先日、人生初めての山梨県に行った時のこと。甲府の居酒屋にふらっと立ち寄りました。店内はお客さんで賑わっており、ここは人気店のようです。

テーブルに着き、『鳥もつ煮』と『ビール』を注文。

鳥もつ煮は鶏の砂肝やレバー等を煮込んだ山梨の郷土料理です。甘辛い濃厚な醤油ダレと多彩な食感のハーモニーにビールが進みます。

お次は『馬刺し』を肴に『谷櫻』を頂きました。

▲馬刺しと谷櫻。

山梨では歴史的背景から馬刺し文化が根付いており、馬刺し好きの私には堪りません。

谷櫻はほんのり甘く切れの良い、地元の純米吟醸。酒造りに使う米を精米するところから自社で行っています。

馬刺しに薬味を乗せ口に運び谷櫻で流し込む。美味い!気づいたら二合飲んでました。

最後の締めは『シャトーメルシャン』。長い歴史をもったワインの原点とも言えるブランドです。白はフルーティーで軽く、赤はしっかりした味を感じました。やはり山梨のワインは美味い。

気づいたらさすがの私もこの日は酒に酔わされていました。どうやら、私と山梨県は相性が合ってそうです。また美味い酒と肴を求め山梨に来ようと帰り道に千鳥足で誓うのでした。(本部 浅見修光)

山梨◆八ヶ岳/秋風の候、9月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】 

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2025年9月7日

▲稲穂が黄金色に輝き、奥には南アルプスの山並み。(山梨県北杜市)

北杜市では、夏の終わりと秋の訪れを感じる時期となりました。

夏の終わりと共に家族連れの観光客が減り、車も減り、スーパーではバーベキューの食材コーナーが消え、飲食店やパン屋でもゆとりが感じられます。夏というイベントが終わって、少しの寂しさと共に、日常が戻ってきたという感じでしょうか。

一方で夏山登山は、気候が安定し、一番良い季節かもしれません。

7月のある日、以前から、やりたいと思いつつ、先延ばしにしてきた事を実行に移しました。

それは、小海線で旅をするということ。

▲のんびりと流れる時間を楽しむ小海線の旅。

小海線は山梨県北杜市の小淵沢駅から長野県小諸市の小諸駅までを結ぶ鉄道で、八ヶ岳高原線の愛称がつけられています。単線、各駅停車のみ、車両は2両編成、1時間に1本ほどの間隔でダイヤが組まれています。今まで乗ったことはあるものの、ごく短い区間だけでした。

今回は最寄りの甲斐大泉駅から小諸駅まで約2時間、停車駅は何と28駅。そこから乗り換え、しなの鉄道で軽井沢まで約20分。全体で約1時間30分の電車旅です。

軽井沢までは車で度々行くのですが、時間はあまり変わりません。停車駅の多さの割には、意外に早いと思いました。

当日は8時台の列車に乗り込みました。これを逃すと次は2時間半後。運行本数は少ないです。

無人駅の為、駅員はおらず、ホームで待つのは我々夫婦のみ。誰もいない駅でポツンといるのは初めてで、列車は来るのだろうかと少し心配になりましたが、時刻通りに到着。乗り込むと、人はまばらで席にも余裕がありました。

動き出すと、冷房が効く中、コトコトと動く車両の揺れが気持ち良い。車窓からの眺めは、森の中に飛び込んでいくという表現がピッタリで、木々の緑のトンネルの中を走っていきます。たまに、枝葉が窓にあたり、なんだかテーマパークにいるようなワクワク感があります。

木々とトンネルを抜けると、曲がりくねった千曲川の眺め。たまに鳴らされる警笛は、鹿を除けるものです(衝突事故で運休することが度々)。

▲のんびりと流れる時間を楽しむ小海線の旅。

鉄道の旅はよそ見が出来る、眠っても良いし、本も読める。車の運転と違い、注意散漫でも、勝手に進んでくれるのは嬉しいことです。これも普段は車移動が中心で、バス、電車に乗ることが無いから余計に感じるのかもしれません。

そして、同じ目的地に行くのでも、車とは見える景色が全く変わり、同じ場所への移動とは思えませんでした。

登山でも同じ山頂であっても、ルートが変われば全く違う山になります。普段と違う方法で移動するだけで、心境も変わってくる。そんなことを改めて感じた良い旅となりました。

次回は、季節を変え、冬景色を愛でながら乗りたいなと思います。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

山梨◆北杜市/かわいい動物とふれあい体験ができる絶景公園【八ヶ岳スタッフ・暮らしの歳時記】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2025年8月29日

▲どこまでも続く高原の風景。遠くには八ヶ岳牧場の牛。

「県立まきば公園」は、八ヶ岳南麓の県立八ヶ岳牧場の一部を開放してつくられた、雄大な自然と広大な牧草地の中で、動物とのふれあいができる公園です。

標高1,100〜1,700メートルの高原に広がり、天気が良ければ富士山や南アルプスの大パノラマが楽しめます。

冬季休業が終わり、4月19日に開園した公園は、ポニー、ひつじ、やぎなどが放し飼いされ、子供から大人まで間近で触れ合うことができます。

現在は、2月に産まれた子ひつじやポニー、やぎなどの動物たちに会うことができます。

青々とした芝生に放牧された動物たちは、清里の爽やかな風の中、気持ちが良さそうです。

▲ふれあい広場では、間近で触れ合えることができる。

夏は、高原の涼風と牧草地の緑が心地よい季節。

秋の紅葉シーズンは、紅葉と牧場、そして山並みのコントラストが美しい季節。

春には、「ヤマナシ」の白く可憐な花が、緑の牧草地と空に映え、とても美しい景色です。

園内には、県内のブランド牛「甲州ワインビーフ」やほうとう、ソフトクリームなど地元グルメも味わえるレストラン、そして売店もあります。

季節を楽しめる「県立まきば公園」は、11月9日まで開園しています。ぜひ訪れてみてください。(八ヶ岳事務所 柳本朝子)

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山梨県立まきば公園(公式ホームページより引用)
・所在地:山梨県北杜市大泉町西井出8240-1

・アクセス(電車):JR小海線甲斐大泉駅または清里駅よりタクシーで10分(約5km)

・アクセス(車):中央自動車道高速道路 長坂ICから20分(約10km)

・駐車場:『まきばの館』前駐車場(普通車148台、大型車4台 (臨時含む))、大駐車場(普通車340台、大型車8台駐車可能)

・開園時期:4月19日~11月9日

・開園時間:午前9時~午後5時

・休園日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)