冬の100日間は雪に埋もれて、という蔵王山中の生活を20年。慣れはしましたが、やはり高齢も後期となると寒さがこたえます。数年前から厳冬期は寒さから逃げ出して暖かな土地で過ごそうと、スキー場下で、まだ現役のペンション経営者らしからぬ願望を口にするようになりました。特に寒さがきつくなる1月中旬からは連日の雪掻きにも飽き、気分は春の陽気を欲してやみません。
加齢に比例するように減ってきているスキーの泊まり客の数を言い訳に「脱出」を「春への充電」だと強弁して、ついに、この冬から夫婦で実行だと妻と合意しました。
行き先は「沖縄」。
実は数年前から現地に2度、候補地を物色に行きました。むろん、ホテルや街中などは論外。冬の蔵王で暮らす出費より低額で済む暖地沖縄の田舎暮らし、貧乏生活、長期滞在を、というわけです。
探しあてたのは沖縄中部の海岸沿い、「恩納村」の古いマンション風の住まい。暮らしに必要な電化製品、寝具、食器のたぐいまで一切用意されていて、自炊が条件。花粉症や疲れた都会人がよく利用されているという、ごく庶民レベルの家でした。数日に限らず、半年、一年と長期の滞在者も多いとか。田舎暮らしの適地が海を渡ってここまで広がっているとは驚きです。
4LDK 程度で光熱費込み家賃と1か月のレンタカー代合計13万円。年寄りの気ままで質素な自炊生活ですから、島野菜を食べて過ごせばあとはどうという出費もないだろうと踏んでいます。滞在は2月の1か月間、こまめに日記を書いて、4月号で体験記をお知らせします。(白石蔵王駐在 渡辺 和夫)
=============================================
☆渡辺さんが経営する宮城蔵王・遠刈田温泉郷ペンションそらまめのホームページ
http://www.soramame-p.com/
「ペンションそらまめ」で検索できます。
☆ふるさと情報館でFacebook ページ始めました!/田舎でお店を開業された方は本誌及びFacebook ページでご紹介させて頂きます!