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岩手◆遠野/奥州市水沢公園散策記【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2020年3月11日

▲江戸時代後期に活躍した蘭学者・高野長英(1804年生まれ)の記念館。

岩手の立春のころは、一年で一番寒く雪におおわれている風景ですが、今年は雪も積もらず、温かい日が続いています。そんな中で小春日和とも言えそうな暖かさに誘われて、奥州市の物件案内の帰り、水沢公園を散策しましたら歴史の重みに感激しました。

先ずは公園内にある「高野長英記念館」を見学し、日本史の教科書に出て来るような幕末の先覚者に出くわしました。水沢生まれの彼は、江戸、長崎と極貧・苦学し、かのシーボルトの「鳴滝塾(なるたきじゅく)」に学び、鎖国時代の国の行く末を憂えて、開国に向けた「日本の夜明け」を提唱。医学、天文学、兵書と、外国書の翻訳や医業をしていく中で、幕府による激しい弾圧をうけ、投獄、脱獄、逃亡生活の果てに自害する破天荒な生涯を送りました。

▲東京都知事を務めた後藤新平公の銅像(1857年生まれ)約125年前に流行した疫病対策、水際作戦の責任者として伝染病の拡大を阻止した人物。

明治になるとそれらの功績が認められて「正四位」を没後に追贈されています。江戸時代に、この北東北の水沢から、長崎まで勉学に行き、国の夜明けの必要性を著書『夢物語』で提言するパワーの源は、何だったのかと、不思議でなりません。※日本漂流民を乗せて渡来したアメリカ船モリソン号をめぐる幕府の対外政策を批判した著作。『戊戌夢物語』とも。

この公園には、他に内閣総理大臣を務めて、二・二六事件で凶弾に倒れた齋藤實(さいとうまこと)公や国鉄総裁、東京都知事を務めた後藤新平公の銅像があります。時間のある時にお寄りいただきたいものです。(みちのく岩手事務所 佐々木泰文)

高野長英記念館(岩手県奥州市水沢中上野町1−9)

栃木◆那須/仲間が集う年末イベントのご報告【高久の里山日誌りたーんず】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・那須店/高久 タケ子

2020年3月8日

▲「昔とった杵柄」をシルバーパワーで発揮?です。かっこ良いでしょう?

12月30日 餅搗きイベント 27人参加

今年も年末恒例のお正月用餅搗きを開催しました。昨年はマイナス4℃で雪が降り、今年は4℃で雨になり、テントの中で餅搗きです。予定の時間近くになると、寒くない様にいっぱい着込んだ人たちがぽつぽつ集まって来ました。そして開口一番「今年雨が降ったのは誰のせいかな?」と犯人捜しが始まり朝から賑やかです。

朝一番の仕事はカマドに火を焚き付けて湯を沸かし、もち米を蒸すという責任ある仕事を、千葉から参加の方が、早く着いたからと毎年やって下さってます。今年も雨の中、原っぱの方で、もち米を蒸すセイロから立ちのぼる湯気の側で、早く蒸しあげようと男衆達は頑張ってくれています。お陰様で開始予定の9時には「サァ~始まるよ?!」と声が掛かり令和初めての餅搗きが始まります。

少し経った時「待った!」がかかり「今年もしくじったよ??」の言葉に臼の中を見ると、見るからに腰の弱い餅が・・・。トラブル発生に昨年も始めのひとうすが今回と同じ状態だったことを思い出しました。

あの時も「カマドの火が強すぎる!」とか、「もち米の水切りが不十分!」とか、「蒸しすぎ!」等といっぱい意見が出ましたが、2回目から上等の餅ができるとすっかり忘れて原因を突き止めないまま、今年も同じことを繰り返しています。

そうこうしているうちに餅搗きは順調に進み、搗き手はそれぞれの体調と相談しながら無理せずスムーズに交代しています。ざっと見たところ還暦祝いを過ぎた年頃の男衆が多そうで、シルバーパワーで「昔とった杵柄?」を発揮しています。足を踏ん張り杵を振りかざし腰を入れたフォームが「かっこ良いね?」と言った人がいたとかいないとか・・・。シルバーの見せ場ですよ?皆さん頑張ってね?!そのうちファンクラブができる?かな?

▲今年は2台になった「豆餅切機」これで順番待ち解消できる。

搗きあがった餅は隣のテーブルで待機している女性達の所に運ばれ、のし餅にするのですが一年たつと「手順を忘れた~」と皆で思い出していました。ひと臼4升(6㎏)のもち米を今年は11回搗き、最後に搗いた餅で「みずぎり餅」を搗きたての餅にあんこ、納豆、ゴマ、大根おろし等の好みの味を絡めて食べ、おいしいと大好評です。

疲れて箸を持つ手が震えるという人がいる中、薪割で鍛えているから平気だよという人もいました。ちょっと寒かったけど、今年も立食でいつもの田舎料理を「おいしいね~」と言いながら頬張る皆さんを見ているだけで嬉しくなって来ます。

その後、豆餅を抱えた人達が「今年も借りるね~」と集まって来ます。前日に作っておいた豆餅が固くなって切るのにひと苦労するので数年前に買った「餅切り機」が今では便利なものとして皆さんの役にたっています。いつも順番待ち気味なので年末に思い切って「豆餅切り」専用を買って来ました。夜はいつものように忘年会をやり和気あいあいと今年も暮れました。

12月31日 晦日そば打ち

我が家で収穫した「そばの実」を、「道の駅・東山道」の巨大石臼で碾ひいた「そば粉」を使って晦日そばを打つ日です。ベテランと初心者が入り交じって水回しが始まります。我が夫も年に1度皆さんに交じってご指導をいただきながら始まるのですが途中で「あー息切れがするー」と呟いている様でした。

ひと通りそば打ちが終わると、外に出て今年最後になる「締めのラーメン」です。福島県西郷村(にしごうむら)のみもり製麺より白河ラーメンの生麺を買ってきて、チャーシューは仲間の手作りで食べ放題です。今年もおいしいラーメンを食べて1年を締めました。

その後「食事だけでも~」とお誘いした仲間が、帰省したばかりの娘さんご夫婦を連れてやって来ました。ラーメンを食べた後で「今夜食べる晦日そば打ってみない?」と声を掛けると若いご夫婦は腕まくりをして初めての「そば打ち」に挑戦です。ベテランのご指導で無事「晦日そば」をお持ち帰りしましたが、上手にゆでることができたかな?とちょっと心配でした。(那須店 高久タケ子)

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東京◆本部/少しでも長く達者で暮らしたい【本部スタッフ・日々の業務より】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2020年3月4日

「健康寿命」という言葉をよく聞くようになりました。不自由なく身の回りのことができる寿命、という意味だそうです。最新のデータでは、男性の平均寿命81.2才に対し健康寿命は72.1才、女性の平均寿命87.3才に対し健康寿命は74.7才。男性で約9年、女性で約12年半もの間、不健康な期間を過ごさなければなりません。

では、不健康な状態とはどのような状態なのでしょうか。同じ状態でもまだ健康だとする人と不健康と思う人が分かれることも考えられます。健康か不健康かの判断は、その人の生き方、生活習慣によってそれぞれ異なります。肉体労働である畑仕事や車の運転を伴う田舎暮らしであれば、求められる健康のレベルは相当に高いものになります。

「もう年だから家を売りたい」とおっしゃる売主様の中には、はた目にはまだまだ体力十分にみえる方が多いような気がします。とにかく、田舎暮らしをする人が「健康寿命だけは長くありたい」、「少しでも長く達者で暮らしたい」、と強く願うのであれば、国全体の医療費も軽減することなり、社会にとってもの良い話なのではないでしょうか。 (本部 山中 準一)

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山梨◆八ヶ岳/浅春のみぎり、3月のお知らせ【八ヶ岳南麓・高根の里だより】

この記事の投稿者: 代表取締役・中村健二

2020年3月1日

▲富士山の笠雲。まもなく雨模様の天気。(北杜市高根町)

凍てついた大地からひょっこりと生きものたちが頭を出しはじめるこの時期。八ヶ岳南麓では冬から春へのタスキの引き継ぎは、風がもたらすのが決まりとなっています。宮沢賢治が韮崎出身の保阪嘉内(ほさかかない)から教えられたと思われる「八ヶ岳おろし」が『風の又三郎』にも出てきます。冬の使者はいつしか消え、南風がその座を譲っていくのです。

長く裾野を引く八ヶ岳の東側から吹く風を「佐久口」、西側より吹くそれは「諏訪口」と呼び、大陸の発達した高気圧がもたらす季節風が東は須玉川、西は釜無川を下って甲府盆地に集まるのだから堪りません。サッカーの名門・韮崎高校が全国制覇まであと一歩まで迫ったのは正確無比なショートパス。それが鍛えられたのは八ヶ岳おろしだという人も多いです。

▲残雪の残る神々しい甲斐駒ヶ岳。(北杜市大泉町)

南麓の物件探しで注意したいのは、山岳景観の抜けるような景色の場所で北側に道路がある物件の場合。北側に玄関を持っていく配置にすると戸が強風で開かなくなったという人を何人もわたしは知っています。そうした時にはこの地域で建築設計を数多く手がける住空間研究所の松本勲(まつもといさお)氏に土地選びを相談するのも手。物件見学の折には事務所スタッフにお気軽にお声掛けください。

▲強風にはためく沿道の上り旗。(北杜市高根町)

◆現地見学会が始まります

毎年、3月になると始まるのが当社主催の各地で開催される現地見学会です。今年もこの3月から八ヶ岳事務所をはじめ、信州八ヶ岳西麓、東信州佐久、青木、岩手遠野、埼玉秩父、山梨甲州、栃木那須の各エリアで行います。現地見学会は個別の物件案内とは異なりそのエリアの専任スタッフ同行のもと、複数組でいっしょに現地をご案内いたします。そこでは参加者同士の貴重な意見交換の場でもありますので、どうぞ積極的なご参加をお願いいたします。

八ヶ岳南麓の場合は新着物件のほか、成約者や移住者のお店なども拝見したり昼食を取る中で、生の情報が得られることもしばしば。また、標高の違いによりまだ残雪が路肩にあるなど、見どころも数多くあります。気象状況により「八ヶ岳おろし」の季節風にも出会えるかもしれません。光りかがやく甲斐駒ヶ岳のおすすめスポットもご紹介いたします。

◆八ヶ岳スタッフが県内初の「星空案内人」に

八ヶ岳のスタッフでみなさまの移住のための道先案内人であり、『月刊ふるさとネットワーク』誌面でも星空散歩のコーナーを6年にわたって担当しているスタッフの安江美香が、このたび山梨県内第一号の「星空案内人(星のソムリエ©)」に認定されました。

そして令和2年1月23日の朝日新聞・山梨版には破格の4段でインタビュー記事が掲載され、わたしも驚くととともに八ヶ岳事務所スタッフの魅力がもうひとつ増えたことを素直に喜んでもいる次第。彼女にはこれからも八ヶ岳から見る星空をおおいに語っていくことを願っています。そして「星空観望会」などを計画しています。乞うご期待を。(八ヶ岳事務所 中村健二)

※星のソムリエ ® は星空案内人資格認定制度運営機構が管理・運用する商標です。

▲朝日新聞切り抜き。

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