2022年10月1日から国内外問わず人気の高いローカル線「JR 只見線」が全線で運転を再開します。
この路線は11年前の東日本大震災から4ヶ月後の豪雨災害により、只見線の中間に位置する会津川口駅と只見駅の間は11年間不通となっていました。
只見線はたびたび旅行雑誌や旅番組にも取り上げられ、好きなローカル線ランキング等でも常にランキング上位をキープ。
その四季折々の景色が美しさは国内だけに留まらず、中国や東南アジアからも観光客が訪れるほど。
そんな只見線は人口希薄地帯を走行することから、不通区間は1日たった上下3往復と、運行本数は常にワーストランキング上位に入っている赤字路線。
このことからJR は被災後に鉄道運行を廃止し、バス転換を沿線自治体に提案したものの、依然として反対の姿勢を貫いていました。
ただし復旧したとしても赤字であることに変わりはなく、結果的に列車の運行は引き続きJRが、鉄道施設の保守管理を福島県が費用負担する「上下分離方式」を採用することで運行再開が実現しました。
沿線の紅葉シーズンは例年10月下旬から11月上旬頃。全線通しでの運行本数は被災前と変わらず、1日3往復と少ないものの、車窓から広がる絶景を見に、この秋は奥会津の魅力に触れてみてはいかがでしょうか。(本部 高橋瑞希)