▲各ブースでの相談会の様子。
~3年ぶりに相談会が対面で行われました~
山梨への移住定住や二地域居住を官民共同でサポートする「甲斐適生活応援隊」による相談会が6月25日に東京有楽町の東京交通会館で行われました。
ここ2年間はオンラインのみでしたが、当日は感染予防対策をした上でのリアルな対面相談となりました(同時にオンラインの開催)。
以下その報告となります。
自治体からは甲府市や北杜市をはじめ韮崎市、甲州市、大月市、都留市、山梨暮らし支援センターなど。民間は不動産や建設会社でした。今回わたし的に驚いたことは自治体職員が一新されていたこと。これが意外にも新鮮な話題を提供できたようです。
「新しい住まいの見つけ方」というテーマで、限られた時間のため先輩移住者による体験談はやめました。その代わりに県の職員による移住に対する補助金(100万円の移住支援金)の話や設計事務所の二酸化炭素排出量の少し専門的な話が好評でジッと最後まで聞き入っておられる方々もいらっしゃいました。
▲各ブースでの相談会の様子。
ここで相談会にご参加された方々のことに触れてみます。対面とオンライン合わせて参加者は50名ほど。そのうち当日お越しになられた対面者は実に95パーセントが首都圏在住の方でした。そのほかは山梨、東北、関西の方。
年齢層では50代以上が5割弱でしたが30代40代の方も4割ほどいらっしゃいました。希望地域は過去圧倒的に北杜市(八ヶ岳南麓)でしたが、今回は半数ほど。中部横断道の開通により県南部の身延や南部も認知度が高まって来たほか、独自の取り組みによって学生と高齢者の町として成功している都留も人気が出ていたように感じました。
そして意外に知られていないのが甲府。子育て支援メニューも豊富な甲府(の賃貸)にとりあえず住んでその先を探すという選択もあるし、少し離れた郊外は緑も多く喧騒も少ない、そして駅にもスーパーにも出やすく図書館も多いなどのメリットを考えると、県都に住むのも良いのかも。
終了時間の午後5時まで各ブースが盛況だった今回の相談会でした。
▲わたしもお話させていただきました!
▲講演の様子
今回、実はわたしも話をさせていただく機会がありました。「アフターコロナでどう変わった?山梨移住事情」というテーマで、内容はおおむね次のとおり。
『山梨県とゆかりのある太宰治は、「富嶽百景」で書いている月見草のことがよく知られているが、もうひとつ粋な地形の話も残している。
゛甲府は「擂すりばち鉢の底」と評しているが、当たっていない。もっとハイカラである。シルクハットを倒(さかさま)にして、その帽子の底に、小さい小さい旗を立てた、それが甲府だと思えば、間違いない。(「新樹の言葉」より。1939年)″
帽子の底の甲府は標高250m、帽子の東側のつばである笹子トンネルは同800m、西のつばにあたる小淵沢インターでは900m。100m 上がると気温は0・65度下がり、盆地との気温差は5度前後開きがある。
兼好法師の言った夏を旨とする家の作り方をここでは冬を旨として考えたい。そして職場を変えることなく引越し感覚で家探しができるコロナ下では家族で移住を決断するには絶好のチャンスであろう。
ネット環境さえ整えば首都圏と比べて中古物件ははるかに安い。庭も広い。欲しいものは宅配で手に入る。伊豆や軽井沢の観光地へも渋滞なく行ける。図書館も空いている。
ご夫婦やおひとり様におかれては1アールの自家菜園を確保しよう。森の中に小さな小屋(タイニーハウス)を建て一人用サウナ、広めのベランダ、ペレットストーブとハンモックを用意して人とはあまり会わない暮らしを楽しむこともできる。』
最後に、今年第2回目の相談会は10月1日の土曜日午後1時15分から午後5時まで行います(感染状況により変更の可能性あり)。(八ヶ岳事務所 中村健二)
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※お問い合わせは、
山梨県二拠点居住推進課(055-223-1850)
または
ふるさと情報館八ヶ岳事務所(0551-46-2116)まで
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