▲夷隅川を渡ると天守閣をかたどった展望台が見える。
万木城跡公園は、戦国時代に美濃国からきた土岐氏によって築かれた万木城、房総でも代表的な山城の跡です。
三方を夷隅川(いすみがわ)に囲まれ、敵の侵入を防ぐため巨大な堀や山肌を垂直に削った切岸が城を守っていたのかもしれません。
江戸時代の城のようにここで普段生活をしていたわけではなく、合戦のとき籠る場所だったようです。
城主の土岐氏については資料が少なく、謎の部分も多いそうです。
当初は里見方だった土岐氏ですが、第二次国府台合戦で里見氏が小田原北条氏に負けると、北条氏に属します。
そのため、里見氏や正木氏に、幾度となく攻められましたが、決して落城することはなかったそうです。
北条氏が滅びると土岐氏も同じ運命をたどり万木城は廃城となりました。
▲展望台から西側を望む。
現在は公園となり、公園のふもとの駐車場に車を置き山の上まで坂道を10分位歩いた所に天守閣をかたどった展望台があります。
展望台からは、西に美しい田園風景と民家を望め、東には太平洋が望む事ができます。
いすみ市にお越しの際には、一度立寄ってみてはいかがでしょうか。(本部 角南辰彦)
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🏯万木城跡公園(千葉県公式観光物産サイト「まるごとeちば」より引用)
・所在地:千葉県いすみ市万木834
・アクセス:いすみ鉄道国吉駅からタクシーで7分/いすみ鉄道国吉駅から徒歩30分
・見ごろ・シーズン:4月下旬~5月上旬にかけてオオムラサキツツジが満開になります。