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群馬◆沼田市/片品川の清流と吹割の滝【本部スタッフ・ふるさと見聞録】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2023年9月30日

▲上から見下ろす珍しい滝。

群馬県沼田市利根町に位置し、昭和11年12月16日、当時の文部省から『天然記念物及び名勝』に指定された吹割の滝(ふきわれのたき)は、高さ7メートルほどしかないが、幅が30メートルにおよび、ごうごうと落下・飛散する姿から東洋のナイアガラとも呼ばれています。

吹割の滝は、溶結凝灰岩(ようけつぎょうかいがん)と呼ばれる岩石からできています。この岩石は900万年前の火山の噴火に伴って冷え固まったもので、その後、長い長い年月をかけ浸食を繰り返し、現在の形になったのはおよそ1万年前とされています。

吹割という名前の由来は、凝灰岩・花崗岩(かこうがん)の川床上を流れる片品川の清流が、岩質の軟らかい部分を侵食し多数の割れ目を生じ、あたかも巨大な岩が吹き割れたように見えるところから生まれたようです。

猛暑日、吹割の滝を訪れ、滝からの天然ミストを全身に浴びることができ気分爽快でした。

▲川沿いの遊歩道。

川沿いには遊歩道も整備されており、水が落ち込む様子が目の前で見る事ができます。

近年では「パワースポット」としても人気を博し、観光客も多かったです。沼田市へお越しの際に訪れてみてはいかがでしょうか。(本部 角南辰彦)

福島◆会津若松市/会津地方とは・・・(2)【地域駐在スタッフ・福島六十の手習い】

この記事の投稿者: 福島・会津エリア案内人 / 馬場 和弘

2023年9月28日

▲会津のアイドル?赤べこ。

さて、私と「ふるさと情報館」との出会いですが、本年4月に私の知り合いが古民家を探しており、そのお手伝いで色々と当たっていたところ、会津若松市内に「ふるさと情報館」の物件が在り、やり取りを始めたのがきっかけです。

その後、福島県担当のT氏と情報交換をするうちに、私が会津地方に詳しいこともあり、知識を生かしお役に立てるならと打ち合わせをしたところ、お互いの思いが一致し今日に至っております。

私は4月に還暦を迎え最近までは「生前整理・遺品整理」「浴室リメイク」を生業としておりますが、まさか新たな分野に手を出すとは想像もしていませんでした。

『五十の手習い』と言う言葉がありますが、まさか『六十の手習い』なるとは分からないものです。

まだ慣れていませんので、現在は田舎物件の情報収集を主に、また物件の再活用提案に力を入れております。

今回この仕事に携わり、改めて空き家の数が半端じゃなくその要因として、「相続」・「家屋解体」・「解体後固定資産税増」の三つの大きな問題が見えてきました。

外国人による国内の広大な土地購入も問題ですが、この三つは近い将来大きな問題となるのは間違いないと思いますし、国としても早急に対応していかないと朽ち果てた(廃墟)空き家だらけになりそうです。

そんなわけで、六十の世話好きのおっちゃんが空き家の新たな再活用案を日々考えていて、一つは高齢化社会への対応で、比較的大きな「物件」を介護施設や障碍者施設、又は家族葬向け葬祭場への改装ですが、壁は高いです。(福島エリア現地案内人 馬場和弘)

※「会津地方とは・・・(1)」はこちらから。

秋田◆秋田/菅江真澄~その6~『疱瘡(もがき)を病む子供』【地域駐在スタッフ・秋田からの風】  

この記事の投稿者: 秋田現地案内人/ 片山 保

2023年9月25日

真澄は風習の絵や悍ましいことも記録している。


信濃の国の御嶽山の辺りでは、疱瘡を病んだ子供を捨て置く習俗(家庭内感染防止)があり、山中の切り拓いた平地に小屋掛けをして赤い頭巾を被った子供を寝かせ、傍らに櫃・鍋・器を置く(上記絵)。

乞食たちがこの子供に飲食させ、全快した日に家に送り返すと返礼として物を与えたという。(乞食たちはすでに疱瘡にかかっていれば感染しないことを知っていたようだ)


疱瘡の出た家の周囲に垣根を造って囲い、血縁の有無を問わず、訪問することをひかえていた。(これは近代医療以前の感染対策を知る上で貴重であるといわれている。)(上記絵)

また、天明の大飢饉(1782〜88)の頃に岩木山の北辺の村の小道に分け入ると、春先の雪がムラになって残るように、草むらに人の白骨が沢山散らばっている。

また、うずたかく積まれている。額の穴に、ススキや女郎花が生出ているものもある。

見る心地もなく拝んでいると、知らぬ人が「見たまえ、これは皆、飢え死にした人の屍だ。過年卯の年のだ。

今、こうやって道を塞ぎ、行き交う人は踏み越えて通うが夜道ともなれば誤って骨を踏み朽ちただ。」と言う。

死なば死ね、生きて憂き目の苦しさを思えば・・・とも思う。彼らは藁をついて餅にして食べたり、蕨の根を掘って食べ、今まで命を永らえてきた。(秋田駐在 片山  保)

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※「菅江真澄」シリーズ:『その1」、『その2』、『その3』、『その4』、『その5

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秋田エリアオススメ物件
田んぼの中の一軒家・能代市と接する改修済住宅(三種町・17480N)

裏手は秋田美林、前面が田園 元地主の旧宅とお蔵・倉庫(由利本荘市・17553N)

北海道◆弟子屈町/ふるさと納税は10月までに!【本部スタッフ・ふるさと見聞録】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2023年9月22日

▲限られた流通しかなかった「幻の摩周メロン」も返礼品に。

平成20年から開始されたふるさと納税。総務省の発表によると、令和4年度の実績は約9,654億円で、前年の1,2倍と右肩上がりです。

全国1位は宮崎県・都城市の195億円、上位5市町村の中に北海道は3つも入ってました。

道東・弟子屈町も圏外とはいえ約45億円の受入があったそうで、地方交付税に頼った地方財政に大きな変革をもたらしていると言えます。

同時に都道府県別のふるさと納税利用率が、関連サイトに掲載されていました。1位の東京でも約22%、2位の神奈川以下は10人に2人も行っていないとの結果。「何となく難しい」、「面倒くさい」などが理由のようです。

たしかに支払いは手続きと同時に行うので、支払いの負担、例えば1万円払って3,000円のものを購入する印象も拭えません。

ただ、翌年支払う税金であり、2,000円の負担はあるとはいえ、市町村に対しお金の使い道を指示できたり、返礼品はもちろんのこと、ワンストップ特例を使えば確定申告など面倒な事務手続きが不要となり、紹介ポータルサイトを利用すれば驚くほど簡単になっています。

また、年収が多いほどメリットが大きい制度と言えるので、いつかは縮小や廃止も。今年の10月1日から市町村側に対してルールの厳格化があるので、利用者にしわ寄せも懸念されます。(※)

物価上昇を考えれば、必ず必要な食べ物などがオススメです。ネットで買い物ができる方であれば簡単にできるので、トライするなら9月中に是非!(本部 星野努)

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※10月1日からは、市町村の手数料・事務経費が寄附金額の5割に厳格化→手数料・事務経費に無駄使いがなければ返礼品に影響・・・

総務省/ふるさと納税の次期指定に向けた見直し
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01zeimu04_02000113.html

北海道◆道東エリア/道東エリアを巡る〜知床旅情から霧の摩周湖〜【本部スタッフ・地方出張余話】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2023年9月19日

▲飛行機内より見える釧路湿原

北海道の東、道東エリアが人気です。今年の夏はすでに3回、北海道へ行ってまいりました。

現地案内人の松岡さんもフル稼働、物件は摩周湖や屈斜路湖で有名な弟子屈町(てしかがちょう)のものに加え、隣り町である標茶町(しべちゃちょう)の土地や世界遺産で知られる知床半島・斜里町の住宅など多岐にわたりました。

▲摩周湖第三展望台より

特に弟子屈町は長野県の富士見町と同じで、地籍調査(国土調査)が完了しているので、測量点のある面積計算簿や正確な地図(地籍図)が取得でき、役場職員の対応が親切なのも不動産業者として魅力です。


さて、本誌でも何度か「弟子屈町ってどんな所」と題してこの町をご紹介して来ましたが、今回は道東エリアの市町村を紹介してみたいと思います。

釧路市・・・人口約15,8万人。道東の中でも南東に位置する港町。国の施設など各種公的機関や大きなスーパーなど生活施設が集まり、郊外には新興住宅街も見られます。

6月から8月にかけて幻想的な霧が発生し、雄大な釧路湿原に注ぐ夕陽も印象的です。気候は25度を超えることは少ないので、市街地から車で30分ほどの内陸側にある「たんちょう釧路空港」に降りると、30度を超える羽田空港とはうってかわり、20度前後の気温で半袖を後悔することもありました。

ちなみに弟子屈町の西隣り、まりもで有名な阿寒湖のある阿寒湖町も、平成の大合併で釧路市に編入されました。

※弟子屈町は釧路総合振興局に属するので、経済的な結び付きはやはり釧路市。「町内会のバスツアーで厚岸まで牡蠣を食すツアーに行ってきたよ」、なんてお話も聞きました。弟子屈町は放射状に様々なスポットに行ける魅力を再認識。

網走市・・・人口3,3万人。オホーツク海に面した流氷の街。刑務所の名でも知られます。かつて「富国強兵」を掲げ、ロシア帝国による脅威を防ぐため、蝦夷地の開拓が急務であった明治維新後の日本において、釧路から囚人を移動させたのがはじまりで、囚人を労働力として使役させ、南の北見市までの中央道路開削工事を実施。過酷な労働条件と犠牲の上で開通したそうです。

今でも沿道には供養塔や石碑があり、網走監獄博物館でその遺構を見ることができます。高倉健さんの映画によって全国的な知名度となり、同時に怖いイメージが定着しましたが、現在では塀の無い開放的矯正施設として農場を開設、ブランド牛の飼育なども行われています。

内陸方向に南下して車で30分ほど行けば女め満別(まんべつ)空港。空港は平成の大合併によって女満別町と東藻琴村が合併して誕生した大空町にあります。

▲知床峠と羅臼岳

知床(しれとこ、斜里町・羅臼町)・・・平成17年に世界遺産に登録。原始性の高い大自然の中で貴重な野生動物が生息。海洋生態系の保全と、人間活動による適正な利用の両立の中、保護管理がされています。

日本百名山の斜里岳は内陸側で、海沿いに斜里町の中心があり、大きなスーパーやホームセンターなどが集まっています。

知床半島の玄関口であるウトロ漁港は市街地より車で約40分。町を支えてきた観光船事業は事故の記憶が新しいものの、自粛されていた小型観光船の運行が6月に再開。高台にある大きなリゾートホテルにも観光客が戻りつつある印象です。ウトロから知床峠を超えると、小さな港町・羅臼町に至ります。

「知床」はアイヌ語で「地の果て」を意味する「シリエトク」が語源とされ、一年を通じて様々な海産物が水揚げされるそうです。(本部 星野努)

 

岩手◆遠野市/バケツでジンギスカン?【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2023年9月16日

▲遠野市内のホームセンターに毎年当たり前のように並ぶバケツとジンギスカン鍋。

ジンギスカンと言えばどの地域の名物でしょう?まぁ、北海道ですよねぇ。

さすがに北海道には敵いませんが、みちのく岩手の遠野にも知る人ぞ知るジンギスカン文化、それも少し変わった風習があるんです。

「遠野ではジンギスカンはバケツを使って食べるよ」

他所の地域の人達にポカ〜ンとされるワードなのですが、もちろん皆さんもピンときませんよね?

バケツとはジンギスカン用に作られたブリキのバケツ、その中に固形燃料を入れて着火し、その上にお馴染みのジンギスカン鍋を乗せる。これで準備完了!!あとはお肉や野菜を乗せて焼くだけです。詳細は「遠野ジンギスカンのあんべ」さんの動画をチェック!

ところで、遠野に羊って、いないよね?なのに何故?と、自身も長年思っていたのですが、かつては市内の多くの農家で羊毛用に飼われていたのだそうです。

〝あんべ〞初代の「安部梅吉」が満州からジンギスカンの文化を持ち帰ると爆発的に普及し北海道に次ぐ羊肉の消費地になりました。

その反面、人気に供給が追いつかなくなり、遠野の羊は次第に数を減らしていったのです。

今でこそ全国どこでも新鮮な羊肉を頂けます。遠野のバケツでジンギスカンも是非一度お試し下さい。(みちのく岩手事務所 佐々木敬文)

岩手◆遠野市/遠野麦酒ZUMONA【北の国から・制作スタッフ進行日誌】

この記事の投稿者: 編集

2023年9月13日

▲ 上閉伊酒造「遠野麦酒ZUMONA」左からアルト、ヴァイツェン、ゴールデンピルスナー。

梅雨が明け猛暑が続き、こう暑いとビールが飲みたくなります。夏に飲むビールはなんでこうも美味しいのでしょう。

最近個人的にハマっているのは某大手会社の「トリプル生」という生ビールです。こちらは口当たりが滑らかで飲みやすく、とても美味しいです。

スーパーへ行くたびに真新しいビールはないかとチェックしては色々と試していますが結局このビールに落ち着きます。

この雑誌のルーラルレポートのコーナーで遠野に移住された方が遠野の地ビールについて度々コラムを書いてくれています。

遠野市はホップ栽培の日本随一の生産地です。

遠野のビールは前々から気になっていたので先日、ショップ一番のおススメセットをネットで注文してみました。注文してからありがたくも2〜3日で届き、すぐに冷蔵庫で冷やしました。

その晩にまずは金賞を受賞した「ゴールデンピルスナー」を飲んでみました。ホップの良い香りがして喉越しが爽やかで飲みやすく、あっという間に1本を空けてしまいました。

翌晩には「ヴァイツェン」を。このビールはフルーティーな香りがして特に女性に人気がありそうです。

残念ながら「アルト」はまだ飲んでいませんがリピート間違いないでしょう。

遠野市のふるさと納税でも頼めますので気になる方はお試しください! (本部 井上美穂)

▲夏場のサッカー観戦とビールもまた乙なのです。(画像はイメージです)

山梨◆八ヶ岳/初秋の候、9月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2023年9月10日

▲稲穂が黄金色に輝く。先に南アルプスの姿。(北杜市大泉町)

夏が終わり、一足早い秋を感じられる季節となりました。

例年ですと、8月のお盆を頂点に気温が下がり、夏の終わりを感じながら8月下旬を過ごし、9月になると夏では無く、もう秋の足音が聞こえてきてしまう、それが北杜市の季節感でしょうか。

田んぼに目を向けると、稲穂がいつのまにか大きく育ち、穂が垂れています。稲穂の周りをトンボが飛ぶ様も秋を感じされる一因かもしれません。

また商店や道の駅ではブドウが並ぶようになり、味覚の秋、食欲の秋と舌の上でも秋を感じるのでしょう。

▲9月はエゾリンドウが美しい。(富士見町入笠山)

ブドウの流行りといえばシャインマスカット。酸味が無く、甘みとみずみずしさ、皮ごと食べられ、まさにデザートのようです。ただ、お値段が高いことが個人的にはネック。さらにいうと酸味が無いことが、フルーツ感を減退させているような気がします。甘さも上品なせいか、砂糖水のように感じないことも。まあ、気軽に買えない自分の難癖のようなものでしょうか。

そんな私がお勧めするブドウがベリーAです。ワイン用のイメージだったのですが、道の駅など生食用で見かけることも。シャインマスカットに比べ、粒は小振りですが、濃厚な香りと強い甘み、ほどよい酸味で、まさにブドウという感じがします。お値段も驚くほど安いのが嬉しい。

▲ブドウは秋の楽しみ。

こういった掘り出し物のブドウはスーパーでは見かけることが少なく、北杜市から足を延ばして、笛吹市、甲州市の直売所まで出かけると良いでしょう。

また、お昼くらいに着いたのでは遅く、目ぼしいものは売り切れています。早起きをして、開店時間に合わせて来所する気力が必要です。

少し頑張って美味しいブドウに出会いに行く、9月の楽しい休日の過ごし方の一つです。(八ヶ岳事務所 大久保武文)