▲岩下りんご園と子檀嶺(こまゆみ)
田舎で農業をしたい。家庭菜園を楽しみたい。という思いは、田舎暮らしを目指す人の共通の願いなのではないでしょうか。しかし、いざ農地を購入しようとすると、農地法の縛りにより、非農家は農地を購入できないのです。一般的に農家に認定してもらうには、5000㎡(1500坪)の農地を保有しているか、使用貸借や賃貸借で借りて耕作しなければなりません。
青木村では、多くの人が就農できるようにと、農業者の認定が非常に緩和的です。使用貸借や賃貸借により1000㎡(300坪)以上農地を借りて耕作すれば、農家に認定してもらえ、農地を購入することができるようになります。
「自分の農地を持ち、作付計画を立て、今年はこんな野菜を作ってみよう。こんな果樹苗を植えて、おいしい果実を味わおう」などと夢は膨らみます。
◆ふじの収穫始まる
青木村の「りんごの木のオーナー」も、今年で25年目を迎えました。この制度は、りんごの木1本ごとに契約するもので、農家が収穫前までの作業をして、オーナーが自ら収穫するというものです。
契約している木に実っているりんご全てを持ち帰ります。収量は年によって違いがありますが、収量保障もあります。
最初から「りんごの木のオーナー」に関わってきた岩下りんご園さんも、娘の千賀子さんに世代交代しました。今年の作柄をお伺いすると「台風による被害はあったけど、なんとか収穫できそうです。ふじは例年より実が大きく、甘みも十分あります。まだ気温暖かく、蜜の入りが少ないので、もう少し寒くなってほしいです。」とのことでした。
早生りんごのシナノスイーツやジョナゴールドなどは収穫が終わり、11月9日からふじの収穫が始まりました。晴天の下で、赤く熟したりんごを収穫し、味わってみてはいかがでしょうか?(上田青木店 山本幸哲)
投稿者プロフィール
![ふるさと情報館・上田青木店 / 山本 幸哲](https://furusato-net.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2020/09/11aoki-150x150.jpg)
- 数多くの移住者・約18年の実績を経て2019年11月に信州・青木村に「ふるさと情報館・上田青木店」を開設。柔和な語り口と小県郡の気骨のある「青木村気質」を併せ持ち、周囲からの信頼は厚い。秋になれば「松茸」の収穫、イベントも企画。孫の誕生によってさらに目尻が下がる。