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山梨◆八ヶ岳/猛暑の候、8月の八ヶ岳事務所【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】 

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2025年8月8日

▲八ヶ岳の最高峰の赤岳。荒々しい岩の尾根が魅力。

夏を迎え、気温が上がる度に思うのが、涼しさというのは幸福度にもつながるのではということです。

暑いというだけで、体はだるくなり、頭がぼんやりとし、やる気まで低下してきます。職場や車での冷房の有り難さ、冷たい風で頭をシャッキっとさせると、あら不思議、やる気まで復活してきます。

近年、エアコンは体調管理に必要というのが一般常識となりましたが、心の健康にも必要な気がします。

そんな中、エアコン無しでもいられる環境というのは、とても貴重なものに思えます。

年々暑さが増しているように感じるものの、北杜市の標高が1000mを超えるエリアでは、未だにエアコンをつけずにいる家が多い状況です。標高が低いエリアでは、昼間はエアコンが活躍しますが、夜は気温がグッと下がり、不要となります。

そんな環境におりますと、自然が持つ涼しさで、体が喜んでいるように感じます。

自然が持つ涼しさを味わえる、究極の環境は夏の高山ではないでしょうか。標高が100m上がるごとに気温が0,6度下がるといわれています。

北杜市の一番身近な山は八ヶ岳です。八ヶ岳は山梨、長野にまたがる山々の総称なのですが、八ヶ岳の最高峰である赤岳の標高は2899m。東京駅の標高を調べると約3m。その標高差からなる気温の差は、なんと約17度。東京駅が35度だとすると赤岳の山頂の気温は18度ということになります。

▲山の天候は変わりやすく、表情が豊か。

八ヶ岳には、いくつもの登山口があり、沢山の山々の峰をつなぐように山道が整備されています。どのルートを繋げるかで、日帰りから、連泊まで様々な楽しみ方が出来ます。

山の様子も様々で、コケの森の中を歩く癒しの雰囲気から、鋭くゴツゴツと岩峰が続くスリル満点な場所まで、様々な表情を見せます。初めて登山をされる方から、慣れた方まで多くの方が楽しめる懐の深い山といえるでしょう。

登山は運動量が多く、行動中は大量に汗をかくのですが、一旦、休憩をするとそこは、標高の高い山の上、汗は直ぐに乾き、上着を羽織らないと冷えてしまうこともあります。

山の上は天候も頻繁に変わります。晴れていたかと思えば、一瞬で霧が広がり、少し先も見えなくなってしまうことも。夏場は雨も多く、低体温症にも注意が必要で、雨合羽が必需品となります。

下界では暑さで、だれてしまうこの時期も、一旦、高山に入れば、目まぐるしく変わる気候、時には寒さで震える環境で、体も目覚めることでしょう。

自然の持つ大きなうねりに翻弄されつつも、懐の深さも感じる、癒しとは違った、涼しさもあるのだと。そんな体験をしに、八ヶ岳に登ってみてはいかがでしょうか。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

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八ヶ岳事務所スタッフ
八ヶ岳事務所スタッフ
八ヶ岳事務所スタッフは、実際に八ヶ岳南麓・山梨県北杜市に移住したメンバーで構成されています。安江、大久保、原が順番に八ヶ岳エリアのホットな情報を提供していきます。