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岩手◆雫石町/小岩井農場はここにあります!【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2021年12月28日

▲たくさんの家族連れで賑わう「まきば園」。

令和3年も残りあとわずかとなりました。
今年最後のふるさと発は、岩手県の雫石町にある小岩井農場を紹介します。

まずはこの「小岩井」という名前、「小岩井乳業」や「小岩井ブランド」などで良く知られていますが、実は由来は地名ではなく農場を創業した3人の苗字、「小野」「岩崎」「井上」の頭文字を取って付けられたとの事。これは岩手県民でも知らない人が多いようです。

場内は広く、いくつかのエリアに分かれており、最初に紹介するのは小岩井農場酪農の発祥の地となった上丸(かみまる)牛舎。このエリアには国登録の重要文化財に指定されている牛舎やサイロ等の建物があり、現在も乳牛の生産が行われています。牛の見学も可能ですが、出入り口では靴底の消毒をしましょう。

その他、園内には羊が放牧されている「羊エリア」、乗馬体験ができる「馬エリア」、「ドッグラン」、遊具や運動が楽しめる「のびのび広場」、「バター作り体験館」や「バーベキュー食堂」などもあり、農場の恵みを存分に味わえます。

また、12月1日から来年の1月4日まで、「まきば園」にてイルミネーション「銀河鉄道の夜2021」が開催されます。正月三が日には打ち上げ花火も予定されています。防寒対策をして、明るい年越しを迎えましょう!(みちのく岩手事務所 佐々木泰文)

▲牛舎はどれも昭和初期築 子牛も鳴き声はいっちょ前。

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岩手◆遠野/ご存知ですか?「遠野遺産」の数々【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2021年11月20日

▲稲穂と荒神神社。

世界遺産や重要文化財、また人間国宝など、世界には様々な形で古くから伝わるものを尊重し、伝承していく文化があります。みちのく岩手事務所がある岩手県遠野市でも、平成19年より「遠野遺産」の認定が始まり、神社仏閣などの有形遺産、しし踊りや神楽など伝統芸能を含む無形遺産、重湍渓(ちょうたんけい)や稲荷穴(い なりあな)などの自然遺産、また、複数の要素を含んだ複合遺産など、令和2年の追加認定を経た現在で161の遺産が認定されています。

▲遠野遺産の表示板。

その認定第1号~第7号に名を連ねるのが、「遠野七観音」と呼ばれる観音堂。市内7か所に点在するお堂を1日で順番に回れば願いが叶うという言い伝えも?とは言え、広い遠野を1日で歩く事は厳しく、順番で回ると総距離は軽く100㎞を超えるので、乗り物を使うのがお勧め。もちろん、観音様へのお参りの心もお忘れなく。

第37号は青笹町にある荒神(あらがみ)神社。田んぼの中に茅葺の祠がひっそりと鎮座する風景は、遠野の象徴として度々紹介される他、撮影スポットにもなっています。※田んぼは私有地ですので、くれぐれも撮影の時はお気を付けください。

▲水鏡の荒神神社。

遠野市のホームページでは『遠野遺産公式ガイドブック』も発行されておりますので、遠野の物件を見学に来る際などに合わせて訪ねてみてはいかがでしょう。(みちのく岩手事務所 佐々木泰文)

▲『遠野遺産公式ガイドブック』

岩手◆遠野/遠野産・とれたてホップ【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2021年10月7日

▲1年の内約3週間だけフル稼働する「ホップ工場」。

例年以上に暑かった夏も終わり、遠野市は一気に秋の気候になってきました。秋と言えば実りの季節、自然の美味しい恵みをおつまみにビールをいただく機会も増えるのではないでしょうか?

ビールの原料となるホップ、その生産量日本一(令和2年)を誇る岩手県の中でも、みちのく岩手事務所のある遠野市は、有数のホップの産地として知られています。遠野市では毎年お盆明け頃からホップの収穫が始まり、約3週間の短い期間に、市内全ての圃場で収穫されたホップを乗せたトラックが市内上郷町にある「JA いわて花巻ホップ加工処理センター」(通称:ホップ工場)へと次々に運び込まれます。

キリンビール株式会社から毎年発売される『キリン一番搾りとれたてホップ生ビール』は、収穫後24 時間以内に急速冷凍させて使用するという製法により、とてもフルーティーな香りと味わいが楽しめるのが大きな特徴で、毎年人気の商品となります。2004年より始まり、18年目となるとれたてホップも、今年の発売が11月2日に決定しました。全国の店頭で販売される他、遠野市の「ふるさと納税の返礼品」としての予約も始まっています。今年の遠野の味を、皆さんも是非味わってみてください。(みちのく岩手事務所 佐々木泰文)

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岩手◆遠野/栗駒山 ~ 神の絨毯 ~ 【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2021年9月7日

▲頂上を目指して。(須川コース)

「神の絨毯」。この壮大な愛称で呼ばれる絶景が見られる場所が、東北にあります。岩手県、宮城県、秋田県にまたがる栗駒山(くりこまやま)です。標高一六二六mの栗駒山は、秋になるとその山体が全て色づく全山(ぜんざん)紅葉をする山で、絨毯とは美しく広大に色づいたその景色を表します。

栗駒山には山麓各県から九つの登山道があり、岩手からのアクセスと言えば須川(すかわ)高原温泉があります。入湯が目当ての来客も多く、紅葉登山シーズンと重なると、三〇〇台以上駐車可能な無料駐車場も全国各地のナンバーの車でいっぱいになります。

須川高原温泉からの登山ルートは二つあり、「須川コース」は昭和湖周辺の火山ガス濃度が高く危険なため二〇一九年より通行止めになっており、二〇二一年七月現在路も途中で分岐する「産沼(うぶぬま)コース」(自然観察路)を通っての登山となります。

湯けむりのそばをスタートし、自然や景色を楽しみながら登ること約二時間弱、広く開けた頂上へ到着します。そこには家族連れや大きなカメラを持った人など、老若男女問わず多くの仲間が。そして、何と言っても眼下いっぱいに広がる日本一の紅葉は圧巻!まさに「神の絨毯」です。

紅葉の見頃はコースや天候、また高度によっても差が出る上、近年の気候変動で読めない部分もありますが、例年おおむね九月下旬から十月中旬。この秋の紅葉狩りの候補に是非チェックを。(みちのく岩手事務所 佐々木泰文)

▲山頂より。運が良ければ青空と雲海と紅葉のコラボも見られます。

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岩手◆遠野/荒川高原 ~ 馬の産地・遠野 ~ 【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2021年8月19日

▲毎年100頭ほどの馬が放牧される。

「民話の里」や「日本の原風景」として知られる「岩手県遠野市」には、全国有数の馬の産地としての一面もあります。遠野の人と馬との関りは深く、古くから農耕馬などとして生活を共にし、民家と馬屋がつながった南部曲がり家の名残の残る民家も多く見られます。

また、遠野市には1998年に日本初の乗用場生産施設として設立された「遠野馬の里」があり、農耕馬の需要が減った現代でも、乗用馬の生産にとどまらず、競走馬の調教や乗馬教室の開催など、積極的に馬との触れ合いが行われています。

春から秋にかけ多くの馬は放牧に出され、自然の中ですくすくと育ちます。その放牧地として代表的なのが遠野市北東部に位置する「荒川高原」です。この牧場は遠野三山最高峰の早池峰山の裾野、標高1000m近くの高原に広大に広がり、道中からの景色も非常に良いため、ドライブやツーリングのコースとしても人気のスポットです。

▲ドライブコースとしても人気。

ようやくコロナ禍の出口が見えつつある今、連休を利用し美しい自然の中に涼みに、癒されに訪れてみてはいかがでしょう。牧場には牛も放牧されている他、野生動物も多く出没するので、互いに安全に、是非ゆっくりのんびり過ごしていってください。
(みちのく岩手事務所 佐々木泰文)

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青森◆八戸/種差海岸(青森県)に魅せられまして【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2021年7月19日

▲種差海岸の日の出。

夏といえば海。という事で、今月は青森県八戸市の種差(たねさし)海岸を紹介します。同海岸は太平洋に面し、青森県東南部から宮城県北部に至る三陸海岸一帯を占める三陸復興国立公園内にある名勝地です。

その特徴は、何と言っても「海岸に広がる天然芝生!」「空の青と海の青」、そして「芝生の緑色のコントラストは息をのむ美しさ」です。芝生の海岸の他にも、このエリアには見所となるスポットがたくさんあります。

一つはウミネコの繁殖地として知られる蕪島(かぶしま)。2015年に火災によって全焼してしまった蕪嶋神社も、5年の歳月をかけて再建工事が行われ、2020年3月から一般公開が再開されています。参拝される際はウミネコの「運」が降ってくるので要注意です。なお、蕪島へは陸続きになっておりますので、自家用車でも容易にアクセスできます。

▲観光案内所のモニュメント越しの朝日。

もう一つお勧めしたい場所は、葦毛崎(あしげざき)展望台です。岬の展望台という事で、眺望は非常に良いのは言うまでもないのですが、特筆すべきは展望台そのものの造り。元が軍事施設だった名残で、まるで岸壁に建つ小さな砦のようです。周辺には遊歩道も整備されていて、潮風を感じながらゆっくり季節の草花を散策するのも良いでしょう。

芝生海岸に道路を挟んですぐ側には観光案内所がありますので、八戸地方に訪れた際は是非立ち寄ってみてください。(みちのく岩手事務所 佐々木泰文)

岩手◆遠野/早池峰山(はやちねさん)山開きを迎えまして【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2021年6月16日

▲中腹から見る山の頂。

岩手県花巻市、遠野市、宮古市の境に雄々しくそびえる山「早池峰山」。みちのく岩手事務所がある遠野市でも、石上山(いしかみやま)、六角牛山(ろっこうしさん)と共に、「遠野三山」として、古くから住民に親しまれています。

岩手山に次ぐ岩手第二の高峰(1917m)であり、日本百名山にも名を連ねているため、毎年県内外から多くの登山者が訪れる名山でもあります。山開きは例年六月の第二日曜日に行われ、その日は年間を通じて最も多くの登山者が集まります。

また、周辺地域に伝承されている早池峰神楽の起源と言われている岳神楽(だけかぐら)が、山頂で荘厳に奉納されます。花の百名山にも選ばれている早池峰山では、初夏になると固有種のハヤチネウスユキソウという美しい白い花が見られます。その姿はエーデルワイスに非常に似ており、ワイン産業が盛んな麓の花巻市大迫町(おおはさままち)では「エーデルワイン」という銘柄のワインが毎年生産されています。

▲山頂での神楽奉納(2016年)

登山ルートは山開きが行われる「小田越コース」が一般的で、「河原の坊コース」は現在閉鎖中。山開きから8月まではマイカー乗り入れ規制があり、岳集落の駐車場よりシャトルバスでの入山になります。

コロナウイルス拡大の影響により要確認ですが、是非みなさんも岩手の山の魅力を感じにいらして下さい。(みちのく岩手事務所 佐々木泰文)
▲山腹からの景色。

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岩手◆遠野/トオヌップ ~ 湖のある丘 ~【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2021年5月20日

▲トオヌップ展望台より。

みちのく岩手事務所が拠点を置く岩手県遠野市。柳田国男が著した『遠野物語』によると、その地名の由来はアイヌ語のトー(湖や沼)とヌップ(丘)を合わせた言葉からきていると言われています。遠野にはその岩手を実感できる場所があります。

市内の土淵町(つちぶちちょう)と綾織町の間にある「高清水展望台」、通称「トオヌップ展望台」です。その展望台からは遠野盆地の田園風景を一望することができ、毎年田植えの時期になると水の張った田んぼが一面に広がります。その光景はまさに湖! 晴天の日には空まで映し出す大きな水鏡になります。

▲風のない日、田んぼは水鏡に。

実りの秋、稲の収穫の時期になれば、それらは美しい黄金色のパッチワークとなります。また、気象条件の良い晩秋の早朝にはこの湖は絶景の雲海に満たされます。市内外からカメラを持った人々が撮影に集まり、知る人ぞ知る市内有数のフォトスポットでもあります。

展望台へのアクセスは舗装された道を車で行く事が可能で、数台停車可能な駐車スペースもあります。展望台には屋根があり、中には遠野に伝わる民話になぞらえた案内板もあります。「熊出没注意!」の看板があったり、降雪期間は通行規制があるため、事前の確認は必要ですが、遠野にお越しの際は是非、トオヌップの四季を感じに立ち寄ってみてください。(みちのく岩手事務所 佐々木泰文)

「高清水展望台」

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