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宮城◆白石蔵王/損害保険入ってます?~ 自然災害と田舎暮らし ~【蔵王ツーリズム・遠刈田からの手紙】

この記事の投稿者: 白石蔵王駐在/渡辺 和夫

2017年5月30日

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watanabesan「損害保険」入っていますよね。私も18年前の移住した時から損害保険は不可欠と、毎年保険料を払い続けてきましたが、保険請求を考えるほどの事例に遭遇せず、というより、火事で全焼でもしないかぎり保険金をもらうという発想が希薄でした。

しかし、屋上で氷に成長した雪が落ち、屋根に穴があいた事故以来、保険金請求に目覚め、支払う保険料よりもらう保険金のほうが多いかなという年が多くなりました。保険会社からみると歓迎しない加入者でしょう。

用心しているので火事はめったに起きないかわりに、都会暮らしに比べ自然災害が多発する田舎暮らしでは、被災にもっと堂々と補償を求めてよいと思います。強風による倒壊、倒木の二次被害、集中豪雨による水害、氷雪が起こす破損など、自然被災は保険金補てんをまず考えること、また、自分に代わってしっかり交渉してくれる保険代理店の担当を選ぶことも大事と思います。(白石蔵王駐在 渡辺 和夫)

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宮城◆白石蔵王/年金受給者に~無理のない暮らしと副収入【遠刈田温泉・ペンション奮闘記】

この記事の投稿者: 白石蔵王駐在/渡辺 和夫

2017年5月14日

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小さいながら洋風民宿を営んでいますと、食材を主に電気、水道、ガス、温泉、シーツ・枕のクリーニング代など、あれもこれもと一般家庭の何倍ものお金が出ていきます。いただく宿泊料収入は、そのまま次のお客様のための仕入れ代金のお預かり、という実感です。

でも、私どものフロントに落ちるお金が循環して、わずかですがこの小さな町の地域経済を支えて、一助になっていくという感触は心地良いものです。多くの仕入れ先に毎月キチンと支払いを決済できている当たり前の処理も、生きていくためのよいケジメです。

年金を受給しながらペンションの副収入がありますと、出費にあまり神経質にならずにすみます。欲しいものが際限なくあった若い頃と違い、物欲はすでに収まり、モノは身辺に充満していますから、経営が不安視されがちな今どきのペンションは、かえって高齢者向きのこれからの適職かもしれません。そもそも、ペンションとは「年金」が語源ですから、月に30人程度の同期の客を迎える年金受給者のマイペース経営の館になりえます。

昨年暮れから、ボイラー、洗濯機、電話機、コピー機、製氷機、ファンヒーター、塀や漏水箇所の修理など更新期に入ったさまざまな設備にこれでもかという出費が続きましたが、それはまた設備が刷新されたことでもあります。お金が入るのも出るのも忙しい田舎暮らしですが、同年配の都会の友人知人に、夫婦とも10年は若いと囃されます。介護や老人病に縁のないまま田舎で元気に現役を続けていきます。(白石蔵王駐在・渡辺 和夫)

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宮城◆白石蔵王/田舎暮らしを始めたら・・・果樹を植える【蔵王ツーリズム・遠刈田からの手紙】

この記事の投稿者: 白石蔵王駐在/渡辺 和夫

2017年4月16日

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watanabesan歳月人を待たず。田舎に暮らし始めたらすぐやっておかないと、後年ホゾを噛むことのひとつに「くだものの苗木を植えておくこと」があります。「温州ミカン」や「ビワ」など、温暖が絶対条件の果樹以外に、この蔵王でもほとんどのくだものがつくられています。

「桃栗3年、柿8年」はもちろん、「梨」、「ぶどう」、「ブルーベリー」、「りんご」、「いちじく」、「梅」、「かりん」、「キウイ・フルーツ」など、まわりの農地でたくさん目に入ります。平成10年に横浜から移ってきたときに借りた畑や庭に、苗を買って植えていたら、いまごろは立派な果樹園になっていたはずと、昨今雑草の目立つ畑や庭をみて残念な思いです。

毎年の野菜作りに専念し過ぎて、くだものづくりを忘れていた18年でした。もっとも、田舎暮らしの蔵王が、自分の人生の到達地点という気持ちや計算は当時なく、果樹園つきの「終の住処」に思いは至っておりませんでしたから、歳月を積んだ今だから考えることでしょうか。

watanabesan敷地に果樹が植えられていることで将来、「住まいの処分」に差支えがでることは、まずありえませんので、移住したら敷地や、借りた畑に場所を見据えて土地に合う果樹を植えられることをおすすめします。 「柿」、「ゆず」、「梅」、「いちじく」などはあまり手間をかけずにほどほどの収穫が楽しめるようです。

「秋には干し柿づくりが体験できるハチヤ柿が庭に3本もある家」などのフレーズは、中古住宅の立派な付加価値となります。

(白石蔵王駐在 渡辺 和夫)

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宮城◆白石蔵王/移住したらすぐにすべきこと・・・(1)【ペンション奮闘記】

この記事の投稿者: 白石蔵王駐在/渡辺 和夫

2017年3月13日

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深読みもせずに蔵王ではじめてしまった「ペンション経営」ですが、もう、今年で19回目の春を迎えました。歳月を重ねるたびに「これは移住した直後に済ませておくべきだったなあ」と悔やむことが最近よくあります。これから田舎に移る方のお役にたてば、と2、3事例を記します。

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1、敷地内に井戸を掘るべきでした。

私どもより少し遅れて蔵王に移住された仙台の知人は、新築工事にあわせて井戸を掘り、以来自宅で使うすべての水は惜しみなく敷地内の揚水で賄っています。深度は意外に浅く50メートルで水脈にあたり、掘削の費用は150万円ほどだったと聞きました。家庭用の揚水ポンプを回す電気代などわずかなものですから、以後の水は天からの授かりもので使い放題です。

これを聞いた私はすぐ井戸を掘るべきでしたが、当時まとまった資金の用立てに迷い、一日伸ばしにして結局手つかずに過ごしてしまいました。18年間、役場に支払った水道料は、しめて600万円強にもなります。むろん、ペンションという業態から水の使用量は多いのですが、井戸を持たないという判断は、あきらかにペンションのオーナーとしての経営ミスと感じます。

いまからでは、「まさに、今更」ということになり、このまま公営水道を使い続けますが、人生後半の下手に過ごしてしまった歳月、まさに後の後悔先にたたずの典型です。移住時に井戸掘りの損得を考えてみるべきです。 (白石蔵王駐在 渡辺 和夫)

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宮城◆白石蔵王/ペンションの再利用あれこれ~施設利用と移住の新たなかたち【白石蔵王・ペンション奮闘記】

この記事の投稿者: 白石蔵王駐在/渡辺 和夫

2017年2月9日

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「知的障害児を5名ほど預かり、近くの施設へ送迎、朝夕の食事と宿泊場所を提供する「グループ・ホーム」に鞍替えする気はないか?」との相談を受けました。すでにグループ・ホームに転業されている60代の元ペンション・オーナーからの話です。

 

奥様を亡くされてから単身のまま障害児の面倒をみる生活に変え、約10年、そういったスタイルで日々を送ってこられたものの「実はこの歳で、まだやりたいことがあるので、そろそろこの仕事をバトンタッチできたら」との相談でした。

 

3名から7名程度を引き受け、1部屋に1人だけ提供できるペンションは、建物として大人数でも対応できる浴室も調理設備もすでに整っているので、グループ・ホームへの転用が好都合な器なのだといいます。

 

知的障害「児」といっても、ほとんどは成人で、少ないながら所得を得られる作業能力、順応力もあり、洗濯や身のまわりの世話などは考えなくても良いとのこと。毎週末は親元に戻るため、オーナーとしての休日もとれ、グループ・ホーム運営の報酬も斡旋する公的機関からしっかりと定額保障されているので、誘客、接客、内装、献立などに気を抜くヒマのないペンション経営よりずっと楽だといいます。

 

「私どもではまだちょっと」とご返事しましたが、いただけるという報酬が高額なのに驚きました。いまは手ごろな価格で買える中古ペンションの再活用、こういう形の地方移住策もあると知りました。    (白石蔵王駐在 渡辺 和夫)

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宮城◆白石蔵王/起業のメニューいろいろ~蔵王移住相談室【白石蔵王・ペンション奮闘記】

この記事の投稿者: 白石蔵王駐在/渡辺 和夫

2017年1月21日

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昨年11月に開設した蔵王町への移住をすすめる「蔵王移住相談室」は、場所が町内のメインストリートということもあって、就農や中古別荘の問い合わせなどが早速あり、相談窓口としての役割を順調にスタートできました。

移住はまず受け皿である住まいの紹介が先行しますが、新しい暮らしには新しい町での所得を、どう立ち上げるかも大きな課題です。

ここにもハローワークがあり、数だけは充分な働き口が待っています。でも、田舎に移るならぜひ思い切った起業を私はススメます。

蔵王は養鱒、養鶏、酪農、果樹、野菜、山菜と食材の自給率が高く、仙台はじめ、都会地からの食を求めた観光客が多い町です。

たとえば、不揃い、キズなどの規格はずれでハネられる多量の果樹や野菜を上手に加工して提供できれば、コストも抑えられ、思わぬ成算が見込まれます。養鱒と川魚のレストラン、クレソン栽培と蔵王野菜のサラダ、フルーツ・スムージーの店、精進揚げデカ盛りの天ぷら屋、桑の実やキズりんごのジャム、シールドの製造・試飲・販売、古い民家と耕作放棄地を再生する手打ちそばの店、そして蔵王町の町民が待望する手づくりの本格的な焼き立てパンの店など、いまの町内を見渡すと起業のメニューがいろいろと目につきます。

20歳も若ければ私が手を出したい魅力的な起業の素材が待つ蔵王町です。元気な、地方への移住希望者の相談を相談室でまっています。   (白石蔵王駐在 渡辺 和夫)

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宮城◆白石蔵王/誘客を椎茸栽培で(月刊ふるさとネットワーク5月号より)

この記事の投稿者: 白石蔵王駐在/渡辺 和夫

2016年6月6日

「月刊ふるさとネットワーク」2016年5月号の「ふるさと発」に掲載されたペンションそらまめの渡辺さんによる「誘客を椎茸栽培で」を公開します。ふるさと情報館が毎月発行している「月刊ふるさとネットワーク」には、他にも田舎暮らしの記事や物件情報が満載!無料見本誌もありますのでぜひお問い合わせください。

誘客を椎茸栽培で

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「誘客や、おもてなしの新しいアイデアを上司から求められているんだよ」と、リゾートホテルで働く知人から相談を受けました。むろん、予算があれば「最上階に展望大浴場を作ったら」などという提案もアリでしょうが、お金をかけずに、が条件となれば、従業員が頭を抱えているのが目に見えるようです。

私が伝えたアイデアは、ホテルの雑木林に自生する広葉樹を活かし、椎茸の原木栽培の体験をお客様に無料で提供する企画です。コナラなどの間伐材と椎茸菌をホテルが負担し、90センチに玉切りしたホダ木に植菌する作業を楽しんでもらい、ネームプレートをつけて預かります。椎茸が発生してくる2年目以降に収穫目あての再泊を期待、つまりリピーターになっていただくという寸法です。手間ヒマもあまりかからず、直接原価も一人150円程度の誘客プランですが、支配人はどう評価するでしょうか。

実は、当ペンションでは、すでに実施中の企画です。ご自宅に緑陰があるお客様には、植菌体験された原木を車に載せてお持ち帰りいただき、はるかな蔵王に思いをとばしながら、ご家族で椎茸栽培にいそしんでもらっています。コナラやクヌギなどの雑木は、切り出してもすぐ成長してくれる再生可能な資源、自分で育てた椎茸の採りたての味は絶品と、よいことづくめです。(白石蔵王駐在 渡辺 和夫)

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