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岩手◆遠野市/日本代表を育んだ空気と山河を宝として【地域担当・日々の業務より】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2017年2月16日

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岩手の遠野市と言えば、柳田国男氏の遠野物語に代表される民話の宝庫。昔と変らない佇まいが広がるのどかな農村ですが、市を代表するスポーツである遠野高校のサッカーは、全国高校選手権に4年連続26度目出場の実績です。

 

今年は3回戦の前橋育英戦で0‐1と惜敗しました。自分の母校でもあり、中学の部活動ではサッカー部に所属していたので毎年応援に駆けつけています。

 

今でこそサッカーは、Jリ―グを始め、オリンピック、ワールドカップと野球にも劣らない日本の超人気スポーツの一つになっていますが、当時は野球はもちろん、全国9連覇の新日鉄ラグビーが人気でした。

 

時代は変わるもので、今の岩手から日本ハムファイターズの大谷翔平選手、西武の菊池雄星選手、サッカーでは鹿島の不動のキャプテン小笠原満男選手など日本を代表する選手が続々と現れています。

 

こののどかな東北・岩手から日本を代表し、世界に羽ばたく選手が出てくる時代です。昔ながらの澄んだ空気と緑の山河、そして温かい人々の繋がりを地域の宝として大切にしていきたいと思っています。 どうぞ一度は岩手・遠野にお越し頂き、ゆっくりとした時間の中で、大きく深呼吸して頂きたいと思います。お待ちしております。(みちのく岩手事務所 佐々木 泰文)

宮城◆気仙沼/唐桑半島・お宅訪問!トンビと友達になったご夫妻に【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2017年2月3日

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12月下旬の小春日和、この季節としては暖かな太陽に照らされて、輝く海の向こうに気仙沼大島が見えます。唐桑半島の先端近くの鮪立港(しびたちみなと)の高台にある、Mさん宅を訪問した際の出来事です。

十年前に神奈川県より、ご主人の定年を機に御夫婦でこの地に移住して以来、地域の方々との交流を楽しまれています。自治会の役員を二年任期の奉仕のつもりで引き受けたところ、「皆様にお願いされて、数年も勤めてます」と笑うご主人。奥さんも一緒にこの地に馴染んでおられる様子でした。

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ご自宅の居間で、そんな話で盛り上がっていた時、天井のうえから、突然「ピーヒルルー、ピーヒルルー」と鳥の鳴き声が聞こえ、ご夫妻が、「トンちゃんとトンツーが来たので庭に出でみましょう」と言いました。

何のことかと思いながら、縁側からサンダルを借りて出て見ると、二羽の大きな鳥がくるくると輪を画きながら、高い空から自宅の屋根近くまで下りてくるではありませんか。

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そこで、ご主人が食パンを四半角に切ったものを空に向かって順番に「トン!」、「トンツー!」と言って放り上げ、すると、円を画いてた鳥が一羽ずつ順番に食パンを見事にキャッチして、岬の方に雄々と飛んで行き、その時一羽の方が「チチー、チチー」と鳴きながら飛び去りました。

ご夫妻の話では、この地域には前々からトンビが数羽飛んでくるそうで、数年前に偶然に家のうえを舞っていたトンビにパンを放り上げたら下りてきてキャッチしたそうです。その後毎日定期的に上空に来るようになり、その内に二羽になり、おそらく夫婦だろうと「トンちゃん」「トンツー」と名付けたとのこと。

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不思議と他のトンビは家の上には来ないそうで、ご夫婦が買い物や遠出で遅くなると、家の脇の電柱に二羽留って待っているので、「何処に出かけても夕刻前には帰って餌をやらなければ気がおさまらないのよ」とは奥さんの弁。

この地にすっかり馴染んで、自然・動物とも一体感を感じておられるご夫婦の会話と笑顔を見ていると、自分もこの仕事に携わることができて幸せだなーと感じるひと時でした。  (みちのく岩手事務所 佐々木 泰文)

岩手◆遠野/みちのく岩手事務所より新年を迎えて・・・【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2017年1月8日

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今冬は、3.11以来の津波が来襲する地震や、東京では54年ぶりの11月の降雪などと、異常な自然現象を予感させるところから始まりました。

しかし、年が明けると誰でも同じように新しい年が良い年でありますようにと願い、神社仏閣に詣でて初祈願をしたくなるものです。

古来、人々は人間ではかわない超常現象や自然の摂理に恐怖とともに畏敬を持ってまいりました。つまり、地球規模の大自然から人々が暮らす集落にいたるまで、それぞれの大地、山、海、食べ物、衣類、住居、ありとあらゆるものに神様と精霊を見出し、大切にする事を尊んできたように思います。

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東北の田舎には、自然の懐のなかで自分なりの時間で、自分なりのスタイルで暮らせる環境がいっぱいあります。

私が暮らす遠野市にも「六角牛山に三回雪が降れば、里にも降る。」とか「カッコウがないたら豆をまけ」なとど、地元の格言があります、どこの里にもその里ならではの言い伝えがあり、そこに暮らす人々の知恵となっているものです。

先ずは今年も、新しい年神様をお迎えして自然体で頑張ってみたいと思っています。

(みちのく岩手事務所 佐々木 泰文)