▲高原ロッジ「星座の森」の敷地にある像。
岩手県南中央部に位置する種山高原は、遠野市、住田町、奥州市にまたがった各方面への峠越えの難所で、ちょうど躑躅(つつじ)が咲き誇り、爽やかな風が吹き抜けていました。
峠の上には道の駅「種山ヶ原」があり、豊富な山菜や野菜がいっぱい並んでいます。そこから10分程度で標高870m の種山高原の頂上付近にある高原ロッジ「星座の森」とレストランに併設の入浴施設があり、高原の雰囲気を満喫しながら、癒しのひと時を満喫できます。
この高原は宮沢賢治が同僚と土性調査に何度か訪れて、「風の叉三郎」「種山ヶ原の夜」等の構想のモチーフとなった場所の一つと言われています。藩政時代から牛馬の放牧地として開発が盛んに行われた所です。
▲平泉から落ちのびた一行が通ったとされる姥石峠の入り口。
そんな頂上付近の旧道を通ってみると、「姥石峠」に源義経の北行伝説の謂われのある案内板が目に入りました。それによると、平泉から落ちのびた一行が、ここを越えて峰づたいに進み、住田に入ったと言われる峠です。
その後に当事務所がある遠野をとおり宮古、青森へと繋がる北行ロマンの一コマに出会って、史実好きの小生としては、なんとも有り難い出会いでした。(みちのく岩手事務所 佐々木泰文)