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東京◆本部/足元にポトリ・・・自然豊かな田舎の洗礼を【本部スタッフ・ふるさと見聞録】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2020年9月30日

先月号にマダニの話があり、続けざまに「害虫」の話では本誌購読者が減ってしまうかもしれないが、私も初めて自然豊かな田舎ならではの洗礼にあった。

所有者が現地を特定できない売却依頼。記憶頼りの手書き地図で探しだす困難なミッション。山に精通した地元の方の導きもあって、役場や開拓林の管理人夫妻、近隣にある元村長の土地など、聞き込みを進めていくのは謎解きパズルのよう。驚くほどの夕立が止み、疲労困憊でついに手書き地図の目印の白いプレハブを発見。車が入れないこの裏山の未舗装の道の先が現地のはず。

「このあたりはヒルが出るから気をつけて」確かに足が取られるほどジメジメしてうす暗い山道。結局少し進んでみたものの、途中道路が竹林によって阻まれ、その先は断念せざるを得なかった。

案内人の方の家に戻り、苦労話に花が咲く。最近調子が悪いというパソコンの設定をしながら談笑していると、私の足元に丸々と肥えた二匹のヤマビルが落ちた。

痛みは全くない。

とにかく驚いた。

浴室を使わせてもらい、慌ててズボンを脱いだ。

「弟切草」という薬草をもらい傷口に塗ってみる。

ズボンの中にはもう一匹いて、息を吹きかけるとしゃくとり虫のように頭を左右に振っていた。
(本部 星野 努)

岩手◆遠野/人類の足跡は病魔との闘いの歴史 ~平穏な時が来ることを信じて ~【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2020年9月29日

▲遠く西国巡礼(金毘羅山)を祈願した供養塔もある。

昨今、世界的な流行を見せている新型コロナウイルスの国内で、唯一の未確認地であった岩手県に遂に保菌者が出ました。当事務所の遠野市はもとより、県内の市町村に緊張が走りました。そもそも、岩手県だけが未発生地で過ごせる訳もなく、偶然の重なりと思ってはいましたが、いざその場面がくると、心穏やかでないのも事実です。

人類の足跡を遡れば、病魔との闘いの歴史だと言われていますし、この日本でも数々の疫病と称される流行り病に苦しみ、大飢饉に苦しんできた歴史があるといいます。この遠野市内にも、道又の角や、集落の出入口には、多かれ少なかれ、道祖神や供養塔、お地蔵さんが立っています。

現代は細菌とかウイルスとか原因が解明されているが、昔の人々は日々の生活の中で、目に見えない流行り病の恐ろしさを知り、集落内に悪しき病が入り込まないように、邪悪な者が訪れないように、道の角々に悪魔よけの神々や仏法の石碑を立てて護ってきた歴史の名残です。

歴史が証明するように、新型コロナウイルスも必ずや人類は克服し、平穏な時が来ることを信じて、日々の生活に気を付けて頑張りましょう
(みちのく岩手事務所 佐々木泰文)

▲遠野では道の角々に供養のための石碑が建つ。

 

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東京◆本部/マイナポイント、申込みしましたか?【北の国発・制作スタッフ進行日誌】

この記事の投稿者: 編集

2020年9月27日

9月から開始されるマイナポイント。この原稿を書いているのは7月中旬です。こちらはマイナンバーカードを持っている方を対象にマイナポイントアプリでマイキーID を設定しご自身で選んだキャッシュレス決済でマイナポイントを申し込み、9月1日(火)~2021年3月31日(水)の期間中に2万円を利用すると最大5000ポイント+ 選ばれたキャッシュレス決済の利用獲得ポイントが付与されるとてもお得なキャンペーンです。

25%も還元されるありがたいサービスなので早速私も申し込みをしました。こちらのキャンペーンを総務省のマイナポイント公式HP で調べてみるとHP には小さく『マイナポイントの予約者数が予算の上限に達した場合には、マイナポイントの予約を締め切る可能性があります。』と記載されていますので早めに登録した方がよさそうです。

キャッシュレス決済はコロナウイルスの予防にもつながるため最近では使用者が増加しているそうです。それに加えて今回はキャンペーンの還元ポイントが付与されることで、よりキャッシュレス化が進むきっかけになりそうですね。(本部 井上美穂)

マイナポイント~総務省~
https://mynumbercard.point.soumu.go.jp/

 

長野◆青木村/里山の恵み ~きのこ止山・今年の松茸・第一号発見?!~【東信州あおき・小県からの手紙】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・上田青木店 / 山本 幸哲

2020年9月25日

▲写真はイメージ。

8月初旬、住宅付きの土地をご購入いただいたお客様と、改築工事の打合せをしました。キッチン、トイレ、風呂等水廻り一通りです。早朝よりの打合せだったので、10時30分頃には終了。時間が出来たので、気になっていた近隣の方からのキノコ情報を確かめに、今年入札した山に「きのこ止山」のビラを貼りに行きました。

30枚位のビラを松の木に貼り終わる頃、なんと今年第一号の松茸発見??もうビラ貼りどころではなく、本格的な松茸探査です。

2時間程で8本の収穫がありました。コロナ禍で、買い物に行くのもちょっと躊躇(ためら)われるこの頃ですが、野や山へ山菜を採りに行く回数がとても増え、自然の恵をいただく自然の中で作物を育てる楽しみを、改めて感じています。

この想いを少しでも皆様にお伝え出来れば幸いです。「里山の恵み」を体験していただき、ご参加いただける様なイベントを計画しています。コロナの状況を見ながら、実施していきます。(上田青木店 山本 幸哲)

栃木◆那須町/フキの収穫と枝豆の定植、新道具も登場??【那須高久・里山日誌りたーんず】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・那須店/高久 タケ子

2020年9月23日

▲フキの群生これを見ると元気になります。

6月17日 フキ採り

イベント時等にいつも田舎膳の一品としてお出ししている「キャラブキ用のフキ」を採りに行って来ました。那須マウントジーンズスキー場方面の知り合いの桑畑で、今は桑の木が大木になり雑木林のようなその中にフキが一面に群生しています。

ずーっと昔はフキの中に蕾をつけた山ユリがたくさんあったのですが、何時の頃からかフキを採るのに夢中になっていると、足先が小さな穴に引っ掛かり危ない思いをした事が何度もありました。桑畑の所有者に何の穴か聞くと「猪が鼻面で山ユリの根っこ(球根)を掘り起こして食っていったんだよ?!」と・・・。そして、最初の頃あまりにも上手に掘り起こしてあるのでユリ根ドロボーかと思い、駐在所に盗難届を出したそうです。

その後知り合いのハンターが来て猪が出没していることを聞かされ一件落着したとか・・・。 仲間がお手伝いしてくれて大量に採ったフキを背負ったり担いだりしながら、車の所まで戻る途中、田んぼの中にコンニャクの花が咲いているのを発見!何でこんな所に・・・と思い、近くにいる人に聞くと、「珍しい花なので皆さんに見てもらおうと思って植えた」のだとか、久しぶりに見ました。採って来た大量のフキの半分は皮を剥いで塩漬けし、残りはキャラブキにしました。

▲枝豆の種まき。

6月25日 枝豆の種まき 11人参加

朝外を見ると霧雨が降っている。午後1時から「枝豆の種まき」を予定しているのに、お天気は大丈夫だろうか?と思い迷っていると、9時頃仲間の3人が畑にやって来ました。そして、土の湿り具合等、畑の状態を確認し、予定通りやることになりました。

午後になるといつものメンバーが集まって来て、それぞれに作業を始めます。手慣れたもので「苗床作り」、「種まき」、板の上に乗っかってまいた大豆を「鎮圧」、フルイで「覆土」とそれぞれ段取り良く自分の仕事をこなしていました。フルイで「覆土」をやっている人達は、水分の多い湿った土がフルイの中で土団子状になり、フルイの目が詰まって思うように土が落ちないと口々に呟いていました。

いよいよ最後の仕事、「防鳥ネット張り」ですが、昨年使ったネットがこんがらがって、なかなか解けず手こずったようです。発芽直後の大豆は水分を含んでいて、鳩にとっては丁度食べ頃のご馳走で格好の餌場になってしまうので、防鳥効果のあるネットを張れば当分安心していられます。今回も完璧?な出来映えにそれぞれが満足し作業終了です。気温は21℃だが湿度が高く、ジト~ッとしていて動くと汗だくになりましたが、雨が降る前に終わったのでやれやれひと安心です。

▲防鳥ネットがこんがらがってなかなか解けず、手こずっています。

7月12日 枝豆苗の定植 14人参加

先週(11日)に予定していたのですが、雨で畑に水が溜まり今日になりました。昨日まで1日に何度も天気予報を眺めてはため息をつき、晴れマークの出るのを待ち焦がれ、とうとう出ました。そして今朝は予報通りの晴れで、久しぶりの日ざしに心が浮き浮きして来ます。

グズグズ天気で畑を耕せなかったので、作業直前にトラクターで耕した後に、畝間を決める紐を引き植え始めようとした時に「待った?」がかかり、今回初お目見えの道具が登場です!

「何だろう?」と見ていると、その道具を持った人は、引っぱった紐に添ってカニさん歩きで道具を使っている・・・近くで見ると株間の印を1度に6カ所も付けるという優れものです。仲間のひとりが考え午前中に作って来たとかで、1つの方はまだ出来上がっていないらしい・・・。昨年まではそれぞれの勘で適当に植えていたので、まちまちでしたが、今年は便利なものを作ってくれたので楽になったと大喜びです。

苗もちょっとだけ伸びかげんでしたがギリギリセーフで何とか間に合いました。待ち望んでいた日ざしですが久しぶりの晴れに「日ざしが痛い!」「萎れそう?!」と慣れない日ざしに大変です。でも時折吹いてくる涼しい風に元気を取り戻したようです。天候不順、日照不足でちょっと心配ですが収穫の日が楽しみです。(那須店 高久タケ子)

▲株間印付けの道具登場です。午前中急いで作ったとかで左側は未完成です。

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北海道◆弟子屈町/霧の摩周湖 ~「カムイ・トー」~【地域深堀り・のぞむ歴史紀行】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2020年9月16日

▲朝陽が顔を出す摩周湖。

布施明氏の歌で一躍有名となった「摩周湖」。初めて訪問した時は「ここに摩周湖があるの?」と思うほどの濃霧でした。まさに「霧の摩周湖」!

現地の説明書きを読むと、アイヌ語で、神の湖を意味する「カムイ・トー」と呼ばれるそうで、注ぎ込む川も流れ出る川もないため、水位が一定に保たれているそうです。透明度は20m前後で維持されており、この高い透明度が生み出す摩周湖の独特な色は「摩周ブルー」と呼ばれているとか。(私は霧で摩周ブルーは見えなかったんですがね・・・)

第三展望台は摩周カルデラの西端にあり、以前は第二展望台もあったそうで、狭く柵も小さかったそうで危険の為に廃止されて現在では東西2つの展望台で構成されています。西の展望台からは、硫黄山や屈斜路湖が見え、東側には摩周湖の小島、カムイシュ島を近くで見ることができます。6月から10月の早朝には雲海スポットにもなり、多くのカメラファンに愛されています。(本部 長内 望)

▲湖が見えない程の濃霧。

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岩手◆平泉町/ひとつ家やの萩と月 ~『おくのほそ道』を行く【いくぞ北東北!所長随想録】

この記事の投稿者: 代表取締役・中村健二

2020年9月13日

▲高館義経堂(たかだちよしつねどう)から見た北上川と束稲山(たばしねやま)

高校時代の古典の恩師は、無類の『おくのほそ道』ファンだった。芭蕉一行が白河の関を越え、松島に至るくだりは口角に泡を飛ばすごとく熱く語っていた。まるで自身の新婚旅行先でもあるかのように。

『おくのほそ道』はその行程において三つの関・白河(しらかわ)、尿前(しとまえ)、市振(いちふり)を越えるが、旅のハイライトはやはりなんといっても恩師の話ではないが、白河の関を越えたみちのくの歌枕(和歌の名所)にこそあるといってもいい。

そのなかでも、奥州藤原氏三代の栄華を誇る中尊寺は「七宝(しっぽう)散りうせ」るも、その金色堂はそこだけ梅雨時の雨も降り残しているという、将来へ向けた希望を光堂の句に託した翁の思いが伝わってくる。

では、その後はどうか。尿前の関(現在の宮城県鳴子町・なるこちょう)からは旅の後半になるとともに、芭蕉晩年の思いがより深くより遠くに実は広がっていくのだ。俳人の長谷川櫂(かい)氏は旅の前半を連句の初折(しょおり)とし、その後半を名残ごりの折とした。そして後半の尿前から市振を「宇宙の旅」(表)、市振から大垣を「人間界の旅」(裏)と分類している。

暑き日を海にいれたり最上川

壮大な天の川を詠んだ芭蕉だが、市振の関(現在の新潟県西頚城郡(にしくびきぐん)青海町(おうみまち))を過ぎた旅の最終盤では人びととの別れがその旅の骨子となって行く。たとえば、唯一フィクションだといわれる市振の場面が描かれた後の次の句だ。

一家(ひとつや)に遊女もねたり萩と月

江戸時代には歌舞伎となって人口に膾炙(かいしゃ)していた『曽我物語(そがものがたり)』の虎御前とリンクするように、遊女や知己との別れは芭蕉をして『おくのほそ道』を単なる紀行文ではない、人として人生を賭けた物語へと昇華していく。わたしは実はこの「萩はぎ」も「月つき」も遊女の名前だと思っており、個人的には芭蕉名句の一つに挙げたいくらいだ。しかもその月は仙台市宮や城野に浮かぶ満月ではなく、作家の黒井千次(くろいせんじ)が『たまらん坂』(1995年刊)で引用した忌野清志郎が歌う唇のように薄い三日月なのだ。

こうしてお伊勢参りを望む遊女を振り切り、加賀では若年の俳人とも会えず、その後同行二人(どうぎょうににん)の曾良(そら)とも別れてしまう。それが『おくのほそ道』の真骨頂なのである。

蓋ふたと身みに別れてもなお希望を抱いてやまない、枯野を行く自身の旅がそこからまた始まるのだ。 そんなことをかつて芭蕉も歩いたであろう平泉の中尊寺(ちゅうそんじ)から毛越寺(もうつうじ)に向かう参道で、久しぶりの物件取材の折に感じたのであった。(北東北担当 中村健二)

▲毛越寺(もうつうじ)の境内にある芭蕉句碑。

宮城◆白石蔵王/心くばり~ 新天地に向けて ~【宮城蔵王・ペンション奮闘記】

この記事の投稿者: 白石蔵王駐在/渡辺 和夫

2020年9月9日

私たち家族は、22年間のペンション経営をやめ、10月からは伊豆にみつけた中古住宅に移住をします。すぐには買い手は現れまいと覚悟はしていたのに、思わぬ反応ですぐ買い手がついてしまいました。

『このペンションの【気】が気に入ってましたので』と言う、決めた若いご夫婦に購買動機を伺うと、気恥ずかしいのですが、料理、設備、環境、温泉などのほかに、お客様へのおもてなし、気づかい、心くばりが素晴らしいと述べられていました。

よく聞いてみると、この買い手は実は私どものリピーターさんでした。現在は山の温泉宿で働いておられる方で、将来は宿を経営することが夢、やるなら「そらまめ」のような宿を待ちたいと二人で話し合っているとき、偶然そらまめ売却の話を耳にし、ぜひに、という訳でした。

私が一生懸命で作った本誌『月刊ふるさとネットワーク』(5月号)での広告も知らずに、宿泊予約電話の申し込み中に、すぐ自分が購入したい!と決められてしまったようです。私どもは22年前にここを買ってからずっと、心地よい宿泊施設づくりに、気もお金もかけました。もう一軒分購入できるほど使いましたから中古とはいえ、相応の価格で買い手に気に入っていただける物件だったようです。

長く書き続けた白石蔵王からの私の拙文は、今回で連載終了とします。読者の皆様 ~白石蔵王・ペンション奮闘記~の内容はいかがでしたでしょうか。少しでもお役に立ったことがあれば幸いです。ありがとうございました。(白石蔵王駐在 渡辺和夫)

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☆渡辺さんが経営する宮城蔵王・遠刈田温泉郷ペンションそらまめのホームページ
http://www.soramame-p.com/
「ペンションそらまめ」で検索できます。

ペンションそらまめ