記録的な暑さが続いた夏も終わり、一気に秋の気配が漂ってくる頃、みちのく岩手事務所がある遠野市には、その絶景を拝もうと多くの観光客が訪れる場所があります。松崎町にある高清水展望台です。
本誌の2021年5月号でトオヌップ展望台として取り上げた際には、この展望台から望む遠野盆地に広がる田植え前の水鏡の風景を紹介させていただきましたが、今回は晩秋の風物詩【雲海】をご覧いただきたいと思います。
遠野の雲海は毎年9月頃からの夜明けから午前8時くらいまでの早朝、前日から天気が良く放射冷却が発生する条件の時に、高い確率で見られます。
濃い霧の中の展望台への道中、夜が明けてから家を出た私は、先にご来光を拝んで下りてきた数台の車とすれ違いました。
駐車場に着いたのは6時半、平日の早朝にも関わらず県外のナンバーの車を含め6台ほど停まっており、デッキで朝食を楽しんでいる奥様方もいました。
雲海の絶景予想はバッチリ!!もうすっかり昇ったお日様の下、遠野盆地には一面に白く雲が溜まり、向こう岸には六角牛山(ろっこうしさん)をはじめとした山々が頭を出し、いつもの遠野の街並みはすっかり雲の底でした。
高清水展望台への道は例年11月後半より冬期通行止めとなり、舗装道ではありますが大きな凹凸がある個所もあります。夜明け前の暗さや濃霧も含め、十分に気をつけて訪れてみて下さい。(みちのく岩手事務所 佐々木敬文)
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高清水展望台
住所:岩手県遠野市松崎町
※展望台への道は例年11月後半より冬期通行止めになります。