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山梨◆北杜市/古き街並みが残る台ヶ原宿【八ヶ岳スタッフ・日々の暮らしより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2025年3月31日

▲毎年3月に「蔵まつり」が開催される。

江戸時代に甲州街道の宿場として栄えた台ケ原宿。山梨県北杜市白州町台ヶ原にあり、「日本の道百選」に選ばれています。

現在も、当時の旅籠や商屋の面影がしのばれる街並みが残され、街道沿いには酒蔵や和菓子屋、蕎麦屋、酒蔵直営レストラン、カフェなどがあります。

街道の歴史を感じながら、散歩の途中に美味しい物も満喫できます。

また、毎年恒例で続いているイベントもあり、例年多くの人が訪れ賑わいます。

10月には、台ヶ原宿市が開催され、全国から集められたアート作家やクラフト作品、骨董、おいしい地元の農産物、屋台も出店します。市は3日間開催され、昨年は過去最多となるおよそ350店が軒を連ねました。

また、3月には寛永3年から続く、歴史のある酒蔵の蔵まつりが催されます。限定のお酒が販売され、また十種類以上の銘柄のお酒を試飲することが出来ます。この酒蔵は江戸末期に建てられ、台ヶ原に残る最大の町屋建築になります。

明治13年、明治天皇が山梨を御巡幸された際には、行在所あんざいしょとして利用された、という貴重な建築物です。この場所で開催される、今年の蔵まつりは、3月20日から4日間、開催されます。

歴史ある街並み・建物が残る台ヶ原宿、ゆっくり散策してみてはいかがでしょうか。(八ヶ岳事務所 柳本朝子)

山梨◆大月市/甲斐国の文明開化の礎【本部スタッフ・全国乗り鉄漫遊記】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2024年1月20日

▲当時としては珍しい洋風の煉瓦造で、登録有形文化財にも指定されている笹子隧道。

東京と山梨を最速で結ぶルートは、今も昔も甲州街道が最も直線的な通り道。

関東平野と甲府盆地の間には小仏峠と笹子峠と呼ばれる2つの難所があり、前者は峠を迂回して抜けることが可能だが、後者は全て険しい山々に囲まれているため、ここを通らずしての移動は現代でも不可能だ。

大月市笹子町はそんな峠を目前とした宿場町として栄えてきたが、東側の笹子と西側の初鹿野(現在の甲斐大和)を結ぶこの笹子峠は、急勾配や急曲線が続く難所であり、これまで江戸との往来を阻んできた原因になってきた。

そんな中で明治期になり鉄道が導入されると、この峠を一気にトンネルで通過する計画が持ち上がり、今から約120年前の1903年に約6年の歳月をかけて官営鉄道笹子トンネル(現在のJR中央本線下り線)が完成した。

全長4656mの長さは当時としては日本最長と呼ばれ、このトンネルが開通したことでこれまで徒歩で片道3~4日かかっていた東京⇔甲府は、わずか約6時間と大幅に短縮され山梨県の交通革命を迎えた。

その後道路側も1938年に笹子隧道(県道212号線)、1958年に新笹子隧道(国道20号線)、1966年に国鉄中央本線上り線の新笹子トンネル、1977年に中央自動車道笹子トンネル上下線がそれぞれ開通し、現在建設中のリニア中央新幹線の笹子トンネルを合わせると全部で7本となり、この地を往来する需要の高さを垣間見ることが出来たのでした。(本部 髙橋瑞希)

▲英語でトンネルは「tunnel」。(写真はイメージです)

山梨◆北杜市/白州町台ケ原・大人気イベント【巡り巡って北杜市探訪記】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2018年10月12日

名水の地として有名な山梨県北杜市は白州町。国道20号から少し入ると、江戸時代に甲州街道の宿場町として栄えた台ケ原宿があります。

日本の道100選にも選ばれたこの通りは、昔の面影を残し、古い建物や本陣跡の石碑が残り、まるでタイムスリップをしたかのよう。造り酒屋の七賢、和菓子の金精軒といった老舗に加え、近年では天然酵母のパン屋、パスタ屋、カフェ等の新しいお店が増えています。

そんな、台ケ原が一年でもっとも賑わう人気イベント「台ケ原市」が今年も開催されます。全国から集まったクラフト店、骨董屋がずらりとお店を並べ、街道は人で賑わい、普段とはまた違った活気に包まれます。訪れる人は3日間の期間で約5万人とか。すごい人数ですね。

焼きもの、木工製品、草木染め、盆栽などの一点ものの商品が並びます。作品を作った作家さんと直にお話しできるのもうれしいところ。地元の農産物の市も出されます。一期一会の出会いをお楽しみください。(八ヶ岳事務所 大久保 武文)

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【第16回・台ヶ原宿市】
開催日程 10月19日(金)・20日(土)・21日(日)

台ヶ原宿ホームページ
https://www.daigahara.com/