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兵庫◆宍粟市/難読地名を逆手にとって【本部スタッフ・ふるさと見聞録】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2020年11月18日

▲旧山崎町大沢集落。

「先日、宍粟市に行ってきました」と申し上げても、「どこにあるの?」「なんて読むの?」と聞こえてきそうですね。神戸から約100㎞、姫路市街から北西へ30㎞ほどの所にあり、読み方は「しそうし」。平成の大合併の際に西播磨地方の宍粟郡の4町が合併して誕生しました。

県内でも2番目の広さがあり、市の中心は南にある山崎町。古来の因幡街道、山陽・山陰の交わる要衝で、江戸時代に池田輝澄(輝政の四男)によって城下町として発展しました。市役所のある国道29号沿いにはマックスバリューや飲食チェーン店が集まり、中国自動車道の山崎インターが京阪神、姫路・鳥取方面への玄関口となっています。

他の3町は市の北側の山林・農村地帯にあり、東の一宮町は縄文時代の遺跡が数多く、中央の波賀町はかつて森林鉄道があったとか。西側の千種町は最も山深く、日本刀の原材料、「和鉄の郷」と呼ばれ「千草鉄」や「たたら製鉄所」の遺跡などが有名。宮崎駿監督の「もののけ姫」の「たたら場」のイメージで描かれています。「宍粟」の由来についても古くは「播磨風土記」まで遡るようで、地元の方も「初めて来たなら読めないよね」と苦笑い。

▲宍粟市はかつて水運の高瀬舟とも縁がある地域。江戸時代の初めから昭和の初頭まで、揖保川の物流を支えた。

▲旧山崎町にある宍粟市役所。

平成25年には千葉県の九十九里にあった匝瑳郡から誕生した「匝瑳市(そうさし)」と姉妹都市を締結。生い立ちも似ていて、どちらも難読地名を逆手にとってPR中。是非チェックしてみて下さい。(本部 星野努)

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