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山梨◆八ヶ岳/冬を間近にする今、今年もあと少し【八ヶ岳スタッフ・日々の業務より】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2020年12月7日


2020年も後半戦。年の初めには、あれをしよう、これをしようと目標とまではいかないものの、皮算用といいましょうか、気持ちも新たに色々考えたものですが、振り返ってみると、毎度のことながら出来たものの方が少ない状況です。

冬に向けての薪割は一向に進んでおらず、薪棚は制作途中のものが半年ほど庭に放置されています。錆びだらけの自転車も処分したいと思いながら、まだ庭にあります。コロナウイルスの影響で出来なかったものもありますね。

一番最たるものがオリンピックの観戦。チケットの入手は出来なかったものの、テレビで観戦できると思っていたものです。昨年より始めた登山も思うように行けませんでした。今年はテント泊で登山を楽しもうと、シーズン前にテント一式を購入しましたが、未だに実現しておりません。

冬を間近にする今、一度くらいは行きたいと、体力、時間に無理のないコースを検討しています。登山とは言えませんが最有力は尾瀬。鳩町峠から尾瀬ヶ原へと続くコースは距離も短く、高低差も少なくテント泊初心者には良さそうです。出来なかったことを振り返りつつ、今から出来ることに集中して年末へ進みたいと思います。(八ヶ岳事務所 大久保 武文)

東京◆本部/北海道の英雄・樋口季一郎【北の国発・制作スタッフ進行日誌】

この記事の投稿者: 編集

2020年12月4日

皆さんは〝樋口季一郎(きいちろう)という人物をご存じでしょうか?

第二次世界大戦中、当時ハルピン陸軍特務機関長を務めていた樋口少将は上海へ亡命しようとしていた2万名近くのユダヤ人を南満州鉄道株式会社(満鉄)に特別列車を出すよう指示し、上海へ脱出させました。これが世にいう「オトポール事件」です。

救われたユダヤ人はこのルートをヒグチルートと呼びました。この功績により樋口はイスラエルにある「ゴールデン・ブック」という多大な功績を残した者や、傑出したユダヤ人の名前を記した本の中に「GENERAL HIGUCHI TOKYO」そして部下の安江仙弘(のりひろ)大佐の名前が記されています。

「ゴールデン・ブック」には、アインシュタインやイエス・キリストなど多く著名人の名前も記されています。パスポートを発行して約6000名のユダヤ人を救った杉原千畝(ちうね)は有名ですが、不思議なことにこれほどまでの功績を残した樋口季一郎のユダヤ人救出についてはほとんど語られていません。

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第二次世界大戦が終戦し、ポツダム宣言を受諾後ソ連軍が突如、占守島(しゅむしゅとう)へ侵攻してきました。それにより多くの日本人が虐殺されたのです。第五方面司令官だった樋口はこれに対戦し、島民400人を無事北海道へ逃し、ソ連軍に甚大な被害を与えました。ソ連はその報復として樋口を戦犯と強硬に示しましたが、マッカーサーがソ連の要求を断固拒否しました。これはニューヨークに本部がある「世界ユダヤ教会」のオトポール事件で樋口に救われたユダヤ人達がマッカーサーに働きかけためです。このおかげで樋口は東京裁判で裁かれることはありませんでしたが、皮肉にもオトポール事件について抗議してきたドイツ軍に対し「当然なる人道上の配慮によって行われたもの」と一蹴したのがA級戦犯で裁かれた東條英機だったのです。

今年(2020年)の9月15日にナチスの迫害からユダヤ人を救い、ソ連からも北海道を守りぬいた英雄・樋口季一郎の功績を伝えるため、北海道石狩市に『樋口季一郎記念館』が開館されました。北海道出身の私としては地元、北海道を救ってくれた英雄・樋口季一郎を少しでも多くの人に知ってもらえればと思います。観光や弊社北海道の物件見学へ行かれる際には是非お立ち寄りくださいませ。(本部 井上美穂)

山梨◆八ヶ岳/寒冷のみぎり・12月のお知らせ【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2020年12月1日

▲北杜市の冬は積雪が少なく、晴天の日が続きます。

北杜市の冬は寒さが格段と厳しいと言われます。田舎の方はさらに田舎を見下すことがありますが、甲府の方はマイナスのイメージで北杜市の事を「山梨のシベリア」と呼んでいると聞いたことがあります。本当でしょうか。

「寒い環境は生活にはマイナスで良いことは無い」という感情を私も以前は持っていました。しかし、そんな思い込みを根底から覆したのが、星野道夫の本との出会いでした。アラスカを拠点とした写真家であり、エッセイストの星野道夫。アラスカの自然の動植物の気高さと美しさ、厳しい環境下での人々の営み、彼のその優しい眼差しで書かれる文体と写真に夢中になりました。

そして気づけば寒い環境がマイナスでは無く、自然の個性であり、魅力に感じるようになったのですから不思議なものです。実際に、北杜市に移住した多くの方が冬を好きになります。もしかしたら、四季を通じて冬が一番人気かもしれません。

北杜市の冬は寒さこそ厳しいものの、積雪も少なく、晴天の日が続きます。寒さが、空気を張り詰め、そして浄化をしていくような感覚。静けさの中、2000m 級の山々には雪がつもり、その陰影を深めていきます。寒いからこそ、日中の光の暖かさが愛おしく感じます。寒さが紡ぐ、冬の八ヶ岳の魅力が確かにそこに有るのだと思います。

▲落葉の先に富士山。普段は見えない山並みが見えることも。

さて、物件探しにおいては、北杜市で冬を過ごすかどうかで家の性能や価格に大きな違いが出てきます。別荘地等で低価格で販売されているものは、春から秋の利用を想定した家が多く、そういった家で寒い冬を越すのは難しいところです。一方で最近の高断熱、高気密の家であれば冬も大変快適に過ごすことが出来るようです。以前は少なかった標高が1200m を超える場所でご定住者が増えているのも、家の性能の向上によるものが大きいでしょう。見学の際は、売主が冬を過ごしているか確認をするのも良いでしょう。

目で見て分かりやすい仕様としては、窓ガラスがペアガラスかどうか。ペアガラスでないと過ごせないわけでは無いですが、一番熱が逃げると言われる窓の断熱性を高めてくれるものです。また窓枠はアルミ製のものより、樹脂や木の方が断熱性に優れています。窓を確認する際は、窓枠の素材にも目を向けても面白いですね。自分が冬も北杜市で過ごしたいのか?その答えを探しに冬の八ヶ岳南麓にお越しくださいませ。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

▲物件の見学時には窓にもご注目。ペアガラスか?素材は何か?