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栃木◆那須/自家製醤油完成、静かな餅まき・来年こそは!【那須高久・里山日誌りたーんず】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・那須店/高久 タケ子

2021年3月7日

12月26日 自家製醤油完成 

醤油作りもいよいよ最後の作業の火入れ、そしてビン詰めになりました。搾りたての醤油は生醤油でそのままでは日持ちしないので、75℃~80℃で15分加熱処理をして発酵を止め殺菌をします。

火入れ中に万が一沸騰させてしまうと風味が飛び、油断して焦がそうものなら焦げ臭い醤油ができ、今までの頑張りが無になってしまいます。そんなわけで香ばしい匂いのする大鍋に付きっきりで全神経を集中して温度計とにらめっこです。

その後1週間程そのままにして澱おりを沈めます。そして上澄みだけをそーっと掬いとり、ナベの蓋の上で暖めたビンのフタを「プチッ!」とはめて出来上がりです。

▲2年がかりでやっと完成したお醤油です。

一般の醤油は食べる時、鼻から匂いが入って来るが、自家醸造醤油は「飲み込んだ時、香りが喉ごしにファ~ッと戻って来て鼻に抜ける」と、私に醤油作りを教えて下さった先生はいつも言っていました。餅搗きの時にお持ち帰りのお正月セットに間に合い皆さんに味わって頂けたことを嬉しく思います。

※お正月セット(杵搗き餅、豆餅、コンニャク、自然乾燥米、そば粉、甘酢漬け大根、白菜漬、お醤油等)


12月30日 お正月用の餅搗つき

年越し寒波襲来の予報で、凄い雪が降るのか??と心配でしたが、朝早く起きて外を見ると雪が降っていないのでひと安心しました。気温はマイナス1℃ですが、このあたりでは常日頃のことなので気になりません。今日参加される皆さんはこちらに移住された方や別荘に長期滞在されている方々です。そして新型コロナ感染症予防対策に基づいた新しい生活様式を実践している仲間達なので、私は食事の準備に気配りしお弁当作りに集中しました。

9時ちょっと前になると「サァ~始まるよ??」と1年振りに聞く懐かしい掛け声が静かな広場に響きます。同時に湯気が立ちのぼる熱々のセイロを持った仲間が小走りで運んできて、臼の中に「ドサッ!」と入れると、待ち兼ねていた搗き手3人が臼に杵を押し付けて米粒を潰す捏ね合わせが始まり、いよいよ餅搗き開始です。

▲大きな臼を二人がかりで移動します。

毎年搗き始めの1、2回に腰の弱いヘナヘナの餅ができていたのですが、今年は1回目から腰の強い素晴らしい餅ができて順調な滑り出しです。今年は様々な都合で参加できない人が数人いたので、その分代わり番こに息切れしながら頑張っていました。

半ば過ぎた頃、何げなく見た、マスクを掛けた男の人達の鼻のあたりがちょっと薄汚れた感じに見える・・・。どうしたの?と聞くと、カマドの側で暖をとっていたので煤すすけた?とか・・・。私は寒いので皆で鼻水を垂らしたのかと思ったよ。と大声で笑いたいのを堪えるのが辛かった。

餅搗きも順調に進み、最後の10回目を搗き始めた時、空模様が怪しくなってきて急にパラパラと降り出して来た。「もう少しなのに?」とブツブツ言いながら搗き始まったばかりの臼を転がすようにしてテントの中に取り込み続きを搗き無事10回終わりました。

▲熱々の米粒を手早に潰す捏ね合わせ、お餅の良し悪しが決まるポイントです。

その後、思わせ振りの雨はすぐに上がり良い天気になりました。いつもなら搗きたての「みず切り餅」に好みの味を絡めて「おいしいね~」と言いながら楽しいひとときがコロナ禍の影響でお弁当になりました。私が作った田舎膳弁当をソーシャルディスタンスとかでそれぞれの場所で広げあっち向いたりこっち向いたりして静かに食べている光景は、今までに無かった事で寂しく思いました。

来年は、周囲に気兼ね無く大声で笑い掛け声と杵の音が響く活気ある餅搗きのできる日が戻って来ることをお祈りします。
(那須店 高久タケ子)

▲普通でも息切れするのにマスク着用で「罰ゲーム?」のような息苦しさだと個々に呟いていました。

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味噌作りのお知らせ
日 時:3月27日  9~14時
28日   同上
※雨天決行
場 所:ふるさと情報館・那須店
参加費:大人2,000円、子供1,000円
(お弁当・飲み物、お土産代含む)
味噌代:白米16,500円。
玄米17,500円。
※ポリ桶付きの場合は
+1,550円。
締切り:3月15日
お申込:ふるさと情報館・本部
TEL:03-3351-5601
※各自マスクの着用及び感染拡大防止をお願いします。
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東京◆本部/新しい生活様式・時代の変化と暮らしの変容【本部スタッフ・日々の業務より】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2021年3月4日

緊急事態宣言が1ヶ月延長され、やっと解除の見通しが見えてきました。ここ数ヶ月当たり前のように東京都の感染者数の推移を見守る毎日です。

小学校から帰宅した息子は、手を洗いうがいを済ますとすぐにテレビゲームへ。どうやら約束したクラスメートとオンラインゲームの中で合流し、チームを組んで見知らぬ戦いに出かけるようです。ゲーム機に繋いだマイクのあるヘッドセットで、おしゃべりしながらのプレイ。放課後に友達の家に集まってボードゲーム、外で走り回り、缶蹴りなどで騒いだりした自分たちの頃とは明らかに違う時代の移り変わりを感じます。

2017年から社会実験が始まったIT重説。ITを活用した非対面による不動産取引における新しい試みで、2年の実証を経て賃貸取引での安全性が認められ、2019年からは売買取引においても社会実験が行われています。IT重説が認められるとリモート契約はもとより、膨大に準備する紙書類を削減できるとも言います。実証結果の情報はまだ正確に伝わってきませんが、いち早く現場に届くことを期待してやみません。
(本部 星野 努)

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国土交通省
(ITを活用した重要事項説明に係る社会実験に関する検証検討会(平成27年度~)
https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/sosei_const_tk3_000125.html

山梨◆八ヶ岳/春和の候、3月のお知らせ【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2021年3月1日

▲月明かりに照らされ、ぼんやりと浮き上がる八ヶ岳。

北杜市の夜は暗い。外灯があるのは、ほんの一部のエリアだけで、その他は真っ暗な闇に包まれます。ライトの光無しでは10m 先まで歩くのも難しい状況です。

都会の明るい夜に慣れた人には、歩きは勿論、車の運転も怖いと思うようです。そんな北杜市ですが、外灯も無い場所で、自分の影がはっきりと地面へ映る時があります。影を作りだすのは天空から降り注ぐ月明かり、満月の頃。暗闇の中で見る月は、とても明るく、力強ささえ感じます。

電灯が広まる前の時代には、この月を頼りに、村の若者たちは夜遊びをしたという文章を読んだことがあります。今とは生活に与える月の重みは大きく違ったのでしょうね。

さて石川賢治氏の「月光浴」という写真集をご存知でしょうか。満月の月明かりの下、屋久島、タヒチ、チベット、アフリカ等の世界の自然を撮影した連作の写真集です。月光の下で写し出される、木々や花、川、野生の動物。日中の力強さとは一転して、柔らかく、神秘的で、現実のような幻のような、見るだけで自然と心が落ち着いてきます。

▲闇夜の中で輝く、月の明かり。

そんな「月光浴」の景色を北杜市では身近に感じられる時があります。冬のこの時期は、月光の下、雪化粧をした山々が朧げに闇夜から浮かび上がる様を見ることが出来ます。北杜市の夜と言えば、満天の星空というイメージが強いですが、星が見えない満月の夜も良いものです。

お客様からのご質問で北杜市の積雪状況について聞かれることが良くあります。まずお伝えをするのは、雪国では無いということ。但し、全く雪が降らないわけでは無く、例年、3回程はくるぶし位までの積雪があります。注意点としては、主要な道路は行政の除雪車が入りますが、自宅前の道までは除雪がされない事が多いことです。

日当たりが良ければ直ぐに雪が解けるのですが、日陰の場合は雪が残りがちです。4輪駆動のSUV 車であれば雪かき無しで過ごせるかもしれませんが、年に数回は雪かきが発生すると思っていただくと良いでしょう。なお、積雪が無い場合でも、路面が凍ることがあるため、冬季はスノータイヤの装着が必須となります。

▲北杜市、冬のある日。標高により景色が大きく異なります。(標高1100m、甲斐大泉駅付近)

▲同日、標高760m、八ヶ岳事務所前付近のもの。

同じ市内でも、標高により降雪に大きな差が出ます。上の2枚の写真は今年の1月24日、関東でも降雪があった時の、北杜市2カ所の地点を写したものです。上は標高1100m 付近、大泉町の甲斐大泉駅の近く。下は高根町の標高760m 付近、ふるさと情報館・八ヶ岳事務所の前を写したものです。車で10分足らずの距離ですが、その景色は全く違っています。

雨だったものが、標高が上がるにつれ雪に変わる。標高1000m を越えると、積雪までは至らないが、雪がチラつくというシーンがグッと増えるように感じます。(八ヶ岳事務所 大久保武文)