ブログ

東京◆本部/クリスパー・キャスナインによる地方への可能性【北の国から・制作スタッフ進行日誌】

この記事の投稿者: 編集

2021年4月25日

昨年2020年にノーベル化学賞を受賞したのは、ゲノム編集の新たな手法「CRISPR Cas 9」を発表したシャルパンティエ博士とダウドナ博士の女性2人です。「クリスパー・キャスナイン」とは簡単にいうと遺伝子を切ったり貼ったりできる技術のことです。この技術を使うと、生まれてくる子供に特定の遺伝子を付与できるのでデザイナーズベビーや絶滅した動物を作ることも可能になります。

最も注目されているのは例えば肝臓が弱い人がいるとして、豚等の動物に人間の肝臓を作り、肝臓を取り換えることも可能になります。ここで問題になるのは臓器をとるためだけに豚を作るのは倫理的にどうなのか?豚にならなんでもしてもいいのか?という問題です。

またこれらをすることによって不老不死にはなりませんが老化のコントロールができるので、この技術をどこかの国が使用すると危険が伴うという懸念があるため、全世界がやらなければいけなくなります。まさに「神の領域」の技術になるので、とてもすごい反面恐ろしさすら感じます。

移住相談員をしていた頃、定年退職後の移住では家から病院までの距離が離れていると症状悪化などの危険があるので移住予定先と病院までの距離を確認してもらっていましたが、老化のコントロールができるようになれば病院までの距離もそれほど関係なくなるのかもしれません。今後、今よりも地方移住をする人が増える可能性が出てきそうです。(本部 井上美穂)