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東京◆本部/今年も色々ありました!【本部スタッフ・日々の業務より】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2023年12月30日

▲今年も残りわずかとなりました。

令和5年もあと一ヶ月。今年もたくさんのことがありました。

新型コロナが落ち着き、経済活動や景気の復調を感じ、出張エリアが広範囲になることもしばしば。久しぶりにラーバニスト訪問にも同行できました。

待ち合わせは20年以上前に取材で訪れた駅で、趣のある駅舎は変わりません。ただ駅前の馴染みあるお店が、すでに新たな店舗に変わり、大きなビジネスホテルが建っていて驚きました。

ライターさんと入った昔ながらのお店は、ご主人が体調を崩されて、一旦閉店したもののお客様から望まれて復活したというお店で、当日も所狭しとお客で賑わっていました。

打ち合わせが終わり、レジで精算・領収書をお願いすると、記載額がわずかに多いことに気づきました。

「合計額が違いませんか?」と私、「これでいいんですよ」とお店の方。なるほど、10月から導入されたインボイス制度は消費税明記と登録番号記載が必須。記載ができないお店は経費申請できないお店ということで敬遠される可能性があると聞く。

このようなサービスを受けたことは初めてだけに、なんともお店の方の心遣いが奥ゆかしくもあり、制度の歪みや心苦しさも感じた。

▲四谷界隈には趣スポット多数あり。

今の時代ではコンプライアンス違反、不当利得や横領と責められることもあるかもしれない。四谷の事務所に戻り、近くのお稲荷様に納め感謝とお礼の報告を行いました。(本部 星野努)

東京◆本部/『番所』という古民家【本部スタッフ・ふるさと見聞録】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2023年12月27日

「古民家」として区別される物件があります。一番多いのは農家住宅。比較的新しいものでは企業創業家(10月号津市の建物・12月現在契約中)なるものもあります。

▲高知県大豊町物件の外観

今回私が初めて出会い、売却依頼を頂きました古民家は「番所」というもの。本号12月号(20ページ)、高知県大豊町860万円です。

江戸時代の「天保の改革(一八四一年)」と同時期に行われた「藩政の改革」によって、(海や河川を含む)主要交通路の関所やお城などに設置され、自分達の領内の産物がむやみに他領へ流出していかないよう、通行人の監視、検査、徴税などを行っていました。

所謂、番人が詰めた検問所のようなところです。

その大豊町の番所は南斜面の高台で、近隣へ分け与えられるほどの豊富な清水の水源を持ち、長屋門を従えどっしり構える母屋の様相は、有力者の邸宅であることは一目瞭然、環境も含め文化財級の価値があります。

前面道路は町道ですが、登記名義人は現在もオーナーです。

中央の式台から向かって左側の座敷には、オーナーも小さい頃はあまり入らせてもらえず、普段は右側の続き間で生活していたそうです。

現在の状態は明治30年の改築。そこから計算しても126年が経過!ご興味を持たれた方は気合を入れてご見学にお越し下さい。滅多にお目にかかれない番所という建物。都会の喧騒を忘れてしまう天空の眺めです。(本部高知担当 金澤和宏)

東京◆本部/コンビニのおにぎり温める事情【北の国から・制作スタッフ進行日誌】

この記事の投稿者: 編集

2023年12月25日

▲のりはパリパリ派かしっとり派か。温めるとしっとりするのか!?

コンビニでおにぎりを買うと店員さんに「おにぎり温めますか?」と聞かれる北海道。

対して関東のコンビニでは聞かれることはほとんどないので上京したての頃は「おにぎり温めてもらってもいいですか?」とお願いしていました。

ですが関東のコンビニのランチ時はレジに長蛇の列をなしているのでお弁当は流石に温めてもらいますが、おにぎりの時は申し訳なく会社で温めるのが普通になりました。

▲寒い日に食べる温かいおにぎりはなんか嬉しい。

そんな中、つい最近「おにぎりあたためますか?」とコンビニで聞かれるのは北海道・東北・和歌山・沖縄県だけだとネットニュースで話題になっていました。

寒い地域で温めるのはわかりますが沖縄は意外です。

関東や他の県でも店員さんによっては聞いてくれると思いますが、こういう地域の風潮は面白いですね!(本部 井上美穂)

千葉◆君津市/アイコンや背景画像等で見る、話題の洞窟【本部スタッフ・地方出張余話】 

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2023年12月23日

▲洞窟内に亀に似た岩がある。

千葉県君津市笹にある清水渓流広場。

駐車場から、木々に囲まれた遊歩道を約5分歩くと亀岩の洞窟に到着することができます。

亀岩の洞窟は、実は人工的に掘られたものであり、1660年頃に、大きな川をショートカットする目的で作られたようです。

最大の魅力は、豊かな自然に囲まれた幻想的な光景、季節や時間帯によって異なる景色を楽しめます。

洞窟から射し込む光が水面に反射してハート形のシルエットを映し出すことで、ここ数年SNSなどで話題となっています。

しかし、ハート形のシルエットが見られるのは限られた条件下であり、3月と9月の早朝7時半頃までの晴天の日に限られるようです。

私が訪れたのは10月の9時でした。ハート型のシルエットを見ることは出来ませんでしたが、十分見応えがある風景でした。

▲房総スカイラインから見える看板。

清水渓流広場は、新緑、ホタル、紅葉と四季折々の魅力を楽しめる場所でもあります。一度訪れてみてはいかがでしょうか。(本部 角南辰彦)

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清水渓流広場(濃溝の滝・亀岩の洞窟)※君津市公式ホームページより引用

清水渓流広場(濃溝の滝・亀岩の洞窟)は、洞窟に差し込む朝日がスポットライトのように岩肌と川面を照らし、ハートの形を作り出す幻想的なスポットとして、インターネットを中心に多数のメディアで注目されています。
※崩落の危険がある一部の区域については立入禁止となっておりますのでご注意ください。

・所在地:千葉県君津市笹1954
・アクセス
 電車:JR久留里線上総亀山駅よりタクシーで約15分
 自動車:君津ICより約38分
    木更津東ICより約33分
・駐車場
 第一駐車場:26台+障がい者用2台
 第二駐車場:20台
 第三駐車場:約80台

山形◆山形市/ラーメン大好き県民さん【本部スタッフ・地方出張余話】 

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2023年12月21日

▲「山ラー」加盟店は今では126店舗にも増えました。

歴史を紐解くと中国が発祥のラーメンが日本の国民食と呼ばれるようになり、もう何十年と年月が経過していることでしょうか。

一口にラーメンと言っても、北は旭川から南は鹿児島まで様々なご当地ラーメンが存在するように、生まれ育った環境によっては人それぞれ故郷の味もまた変わってくると思います。

ラーメンをこよなく愛する私は、これまで仕事・趣味柄様々な地域のラーメンを食べ歩いてきましたが、未だに日本一美味しいと自信を持って言えるお店はありません。

ただ話は逸れて、日本一ラーメンが好きな地域・県民はどこなのかと問われると、個人的には山形県民なのではないかと思います。

大まかに置賜・村山・最上・庄内地方と4つのエリアに分かれる山形県も、それぞれご当地ラーメンがあり、有名店ともなると連休になるといつも長蛇の列が発生しています。

ただそれだけだと他県と遜色ありませんが、なんと山形市は一般家庭のラーメンにおける外食費支出額が日本一であり、2021年だけ僅かの金額差で新潟市に首位の座を譲った以外は、長期にわたり一位の座を不動のものとしています。

2022年に再度一位奪還したのをきっかけに、2023年2月に山形市ではラーメン消費量日本一、ラーメンの聖地「山ラー」と称し、地域活性化に繋げようという試みも出るほどの勢いがあります。

▲龍上海の辛みそラーメンは、赤湯本店より米沢店が空いていておすすめです

私が以前お会いした山形県出身の方に、その真偽を確認するためラーメンについて尋ねたところ、曰く外食といえば一般的にラーメンの他にうどん・そば・カレー・中華・寿司・焼肉など選択肢はいくらでもありますが、山形県民にとって外食=ラーメンという驚きの方程式が出来上がっているほど、県民レベルで熱狂的なラーメン好きなんだと再認識させられました。

また山形のそば屋さんには鳥中華という、中華麺×そばつゆというご当地グルメも存在するほど。これはラーメン消費量日本一も納得の熱愛っぷりです。

仕事で山形の街中を車で走っていると、確かに他県よりラーメン屋さんの店舗数が比較的多い気もあり、お昼や夕飯時になるとどこのラーメン屋さんも賑わっているのを見ると、山形県民のラーメンへ対する熱い想いにも納得出来ます。

夏は暑く冬は寒い内陸性気候の山形市では、冬の需要はあっても夏はどこもガラガラなのでは?と思う他県民もいらっしゃるとは思いますが、そこもしっかり対策済み。山形市は全国でも珍しい冷やしラーメンの発祥地でもあり、ラーメンに氷が入っている光景はまさに珍百景そのもの。

いつでも美味しいラーメンを楽しめる山形県が、ラーメン好きの皆様のお越しをお待ちしております。(本部 髙橋瑞希)

福島◆会津若松市/福島の冬【地域駐在スタッフ・福島「六十の手習い」だべ】

この記事の投稿者: 福島・会津エリア案内人 / 馬場 和弘

2023年12月18日

▲スキー場。

福島県の冬は以前にも申し上げましたが「浜・中・会津」では全く異なり、浜通りは比較的温暖、中は少雪だけど寒い。会津は多雪で極寒(猪苗代・奥会津・南会津は豪雪)。

しかし、県内にはスキー場が多く、県内外の皆様にも楽しんで頂いており、中は三ヶ所、会津は十五ヶ所のスキー場が在りますが、その中でも今期話題なのが星野リゾートネコママウンテンです!

ここは表磐梯の南エリア(旧アルツ磐梯)と裏磐梯の北エリア(旧猫魔スキー場)の二つのスキー場が山頂で繋がり一つのリフトで結ばれ国内最大級のゲレンデ、コースバリエーションになりました。さすが星野リゾートさんやることが違う!

▲大内宿雪祭り。

また冬の楽しみ方も多く各地で「雪まつり(冬まつり)」が行われます。なかでも有名なのは下郷町の「大内宿雪祭り」と只見町の「只見ふるさとの雪祭り」ですね。

▲イカにんじん。

さて、食いしん坊の私としましてはやはり食は外せません。冬も浜通りの「ヒラメ・アンコウ」、福島北部の「あんぽ柿」や福島市の「イカ人参」、会津は「ニシンの山椒漬け」「身不知柿」かな。

イカ人参、ニシンの山椒漬けは酒の肴には最高ですのでネット検索し是非作ってみてください。日本酒が進みますよ。

余談ですが、福島県は日本酒も有名で毎年行われている「全国新酒鑑評会」にて県内蔵元の新酒が多数入賞していますので県産酒と一緒に楽しんでみて下さい。(福島エリア現地案内人 馬場和弘)

秋田◆秋田/東海林太郎~完~【地域駐在スタッフ・秋田からの風】 

この記事の投稿者: 秋田現地案内人/ 片山 保

2023年12月15日

▲東海林太郎(秋田の赤い靴と背中合わせに建っている)。

辺境の地に左遷された太郎はやはり音楽をやろうと退職して東京に帰りバックコーラスをしていたが、ソロの代役で見いだされてNHK主催のコンクールで入賞し35歳で歌手の仲間入りをした。

『赤城の子守唄』(1934)がやくざの歌と思った太郎は断ったが、作詞の佐藤惣之助から「国定忠治は貧農の味方だ」「この歌は男がなく歌だ」と説得されて心が動いた。

太郎は「私にとっては赤城の子守唄もシューベルト等の歌曲も、歌にはいささかの区別もない。どうしたらこの歌の心をつかめるか、歌の美しさに迫ることができるのか、それだけを考えて歌うと直立不動にならざるを得ないのだ」という心構えでいつも歌っていた。

この年に歌った『国境の町』は満州の荒野に思いを馳せて歌い爆発的なヒットで完全にスターダムにのし上がっていた。

太郎が浅太郎役の舞台で背負っていた勘太郎役は子役の高峰秀子だったそうで、後に可愛さのあまり母子で東海林家に招かれて同居し、養女にと懇願されたが断ったと高峰秀子の自伝にある。

当時は国民服が強制された。燕尾服は敵国の服だから駄目だと言われたが洋服は西洋の服だ、燕尾服は最高の儀礼用だと断った。

太郎の座右の銘「一唱民楽」は尊敬していた宮本武蔵の「一剣護民」からで、常にお客さまが例え一人の時でも歌うという信念で直立不動、一尺四方を自分の舞台としていました。(1972逝去73才)

♫ 橇の鈴さえ 寂しく響く 雪の曠野よ 町の灯よ〜 (秋田駐在 片山保)

※2023年10月号掲載『秋田の赤い靴

※2023年11月号掲載『東海林太郎~その1~

岩手◆遠野市/世紀の大修理~重文・旧千葉家住宅~【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2023年12月12日

▲遠野ふるさと村の南部まがり家。

物件の見学、特に歴史のある古民家を案内する際、度々お客様からこんな質問を受ける事があります。

「建物の屋根を茅葺きにする事は可能ですか?」

やはり遠野周辺には〝南部まがり家〞の名残がある、というよりも茅葺きだった屋根を瓦やトタン屋根に葺き替えて住んでいる家も多く、茅葺き屋根をイメージしたくなるのも必然ですよね。

しかしながら、現代で再現できる技術を持った人材の不足、維持管理の難しさ等から、「難しい」とお答えせざるを得ないのが実状です。

とは言え、遠野の茅葺き屋根は途絶えた訳ではなく、日本の原風景を五感で感じられる〝遠野ふるさと村〞や〝伝承園〞などの観光地の他、神社仏閣でも茅葺き屋根を継承している建物が度々見られます。

その中で今回紹介するのが国指定の重要文化財「旧千葉家住宅」です。

遠野市綾織町に構える〝千葉家〞は約200年前となる天保の時代に建てられた南部まがり家で、代々の千葉家が修繕しながら住み続け、遠野観光の中心的役割も担ってきました。

平成19年に重文に指定され、市が譲渡を受けた後の平成28年の6月、数十年にも渡る保存修理工事が開始したのです。

平成に始まった世紀の大工事は令和に入った今も続いており見学する事は出来ませんが、遠野市のホームページよりその工事の様子を見る事が出来ます。

後世に残していきたい文化の一つですね。(みちのく岩手事務所 佐々木敬文)

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旧千葉家住宅

千葉家住宅は、天保年間(1830-1844)に当時の千葉家当主である四代喜右衛門(1792-1870)が、飢饉で困窮した人々の救済のため、約10 年の歳月をかけて普請したと伝わる茅葺屋根の南部曲り家です。その後代々千葉家が修繕しながら守り続け、昭和49年(1974)からは「南部曲り家 千葉家」として公開し遠野観光の中心的役割を担ってきました。平成19年(2007)に主屋と附属建物及び宅地が国重要文化財に指定され、平成25年(2013)には遠野市が譲渡を受け、観光施設としての活用を継続しながら、保存整備工事に向けた準備を進め、平成28年(2016)6月に保存修理工事が始まりました。整備事業は文化庁の補助を受けて進めています。なお、令和4年9月20日に宅地内の「便所」が国の追加指定を受け、あわせて指定名称が「千葉家住宅」から「旧千葉家住宅」に変更となりました。(遠野市ホームページより引用)