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長野◆原村/夏の夜のお楽しみ♪お山の市場「スーク・スーク」【諏訪ぐん!ぐん!】

この記事の投稿者: 富士見・原村案内人/伊藤 やよい

2017年8月21日

夏至の頃。7時を過ぎてもまだ外は明るくて、赤や青や黄色、深緑、白、グレイ、いろんな色が混ざりあった空と山が大きく広がっています。仕事をしているのがもったいない、明るいうちから一杯やりながら誰かと集いたくなる…。そんな夏の夜にぴったりなイベントが、八ヶ岳西麓原村で行われました。

「お山の市場 Souq Souq(スーク・スーク)」

原村の広ーい田園のど真ん中、とある農家のビニールハウス。この中に所狭しと屋台や出店が並びます。人が1、2人やっと通れるくらいの通路をクネクネぬけていくかと思えば、ぽっかりと広場のようになった場所があったり。売っているものは実にさまざま。手作りのお菓子やファーストフード、エスニックなお酒やビール、せっけんやアロマグッズ、手工芸品…。マッサージや占いのコーナーもあります。

どこからともなく不思議な音色の楽器や歌声が聞こえてきます。営業は昼11時から深夜まで。山々の景色が見える昼間は活気あふれる明るい市場の雰囲気が楽しめますが、おすすめは何といっても夜!日が落ちて薄暗くなるころから訪れると、裸電球のあやしい光の中、お酒と音楽がはいって少し酔っ払い気味の市場の中が、なんとも居心地がいい。

「スーク・スーク」というのはモロッコなどの迷宮都市の中にある市場の名前「スーク」からとったもの。台湾や日本の下町の雑多な市場も彷彿とさせます。ここはアジアもアフリカも南米も混じった多国籍な空間なのです。

出店者の多くはふだんは自分の自宅や移動販売を中心に営業している人たち。出店者もお客も顔なじみの人も多いのが楽しいです。広い八ヶ岳ですが、人の行動範囲も広く、共感するものも同じになってくるので、こういう場所では必ず少なからず知ってる人に会えるのです。

そしてそこからまた笑いと会話が始まる…。 「スーク・スーク」は2013年から開催。好評につき、毎年この時期行われます。開催者のお話「自然との共存に関心が高まる中、山で開催する事で、暮らしは街の中だけで成り立っているのではないという事を伝えたい思いもあります」。


来年はすっかり地元の人になった読者のみなさんと、会場で出会えることを楽しみにしています。

(富士見・原村案内人 伊藤やよい)

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お山のいちば・スークスーク
http://pof.jp/souqsouq/

 

投稿者プロフィール

富士見・原村案内人/伊藤 やよい
富士見・原村案内人/伊藤 やよいふるさと情報館/案内係
元八ヶ岳事務所スタッフ。小淵沢町・淵の音太鼓で篠笛を行い、たまに司会、朗読会も開催。フットワーク軽くクラフトマンやショップのネットワークも広い。2女1男を育てながら石屋の若おかみとして『石やころころ通信』を発行、山梨・長野・両県にかけてファンも多い。「上級終活カウンセラー」