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山梨◆八ヶ岳/仲秋のみぎり・10月のお知らせ【八ヶ岳南麓・高根の里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2020年10月1日

▲赤く染まったもみじ。(北杜市大泉町)

10月を迎えた八ヶ岳。田んぼを見ると、先月までは日差しを受け黄金色に輝いていた稲穂がすっかりと刈り取られています。同時に春に田んぼに水を溜めてから、代掻(しろかき)、田植え、稲穂へと至る過程で見られた、カエルやアメンボ、サギ、スズメ等の多くの虫や鳥たちの賑わいも無くなり、どこか物悲しさが漂います。

一方で田んぼから山の方へ目を向けると、緑から赤や黄色へと色鮮やかに変貌を遂げる木々の葉が目を楽しませてくれます。紅葉の開始時期は、清里などの標高が高いところで10月後半ぐらいからでしょうか。そして昨年の私の記録を見ると10月22日に南アルプスの冠雪を確認しています。甲斐駒ヶ岳、鳳凰三山の登頂付近にうっすらと積もった雪が、山の輪郭をはっきりとさせ、夏山とは全く違う雰囲気を醸し出します。優しさから厳しさ、近寄りがたさといったものでしょうか。夏の生命力あふれる景色とは、また違う魅力的な景色と出会える八ヶ岳の10月です。

▲稲刈りが終わった田んぼ。(北杜市高根町)

◆心がつながる応援券

以前は「安心・安全」や「エコ」というキーワードの中で使われた「地産地消」という言葉が、地域経済を回すキーワードとして注目されています。北杜市では現在、道端の至る所で黄色い「のぼり旗」を見ることができます。

同一デザインのこの旗は、北杜市が発行した商品券が使えるお店の目印。コロナ禍の経済対策で北杜市民一人当たりに3万円の商品券が配られました。商品券が使えるのは北杜市内の登録店舗。スーパー、飲食店、コンビニといった日常的なものから、自動車整備、工務店などあらゆる業種で使えます。

キーワードは北杜市内のお店。病院でも使えます。色々な場所で商品券が使われるように商品券にはある制限がかかっています。3万円の内、スーパーやホームセンターなどの大型店で使えるのは1万円のみ。美容室、クリーニング等の小売店は2万円まで。そして最大の3万円まで使えるのは観光業です。飲食店、宿泊、レジャー体験などで、観光が盛んな北杜市の産業を反映した結果でしょうか。

因みに8下旬の時点で登録されている飲食店は271軒。こんなにお店があったのかと驚きました。この商品券をきっかけに地域での外食が増えた、初めてのお店に入ったという声を聴きます。地域のお店で楽しむという流れは商品券を使い終わった後も続きそうです。身近な地域を知ることで「地産地消」が進む良い例になりそうですね。(八ヶ岳事務所 大久保武文)

▲昨年の初冠雪?甲斐駒ヶ岳山頂の様子。(北杜市白州町)