▲「山ラー」加盟店は今では126店舗にも増えました。
歴史を紐解くと中国が発祥のラーメンが日本の国民食と呼ばれるようになり、もう何十年と年月が経過していることでしょうか。
一口にラーメンと言っても、北は旭川から南は鹿児島まで様々なご当地ラーメンが存在するように、生まれ育った環境によっては人それぞれ故郷の味もまた変わってくると思います。
ラーメンをこよなく愛する私は、これまで仕事・趣味柄様々な地域のラーメンを食べ歩いてきましたが、未だに日本一美味しいと自信を持って言えるお店はありません。
ただ話は逸れて、日本一ラーメンが好きな地域・県民はどこなのかと問われると、個人的には山形県民なのではないかと思います。
大まかに置賜・村山・最上・庄内地方と4つのエリアに分かれる山形県も、それぞれご当地ラーメンがあり、有名店ともなると連休になるといつも長蛇の列が発生しています。
ただそれだけだと他県と遜色ありませんが、なんと山形市は一般家庭のラーメンにおける外食費支出額が日本一であり、2021年だけ僅かの金額差で新潟市に首位の座を譲った以外は、長期にわたり一位の座を不動のものとしています。
2022年に再度一位奪還したのをきっかけに、2023年2月に山形市ではラーメン消費量日本一、ラーメンの聖地「山ラー」と称し、地域活性化に繋げようという試みも出るほどの勢いがあります。
▲龍上海の辛みそラーメンは、赤湯本店より米沢店が空いていておすすめです
私が以前お会いした山形県出身の方に、その真偽を確認するためラーメンについて尋ねたところ、曰く外食といえば一般的にラーメンの他にうどん・そば・カレー・中華・寿司・焼肉など選択肢はいくらでもありますが、山形県民にとって外食=ラーメンという驚きの方程式が出来上がっているほど、県民レベルで熱狂的なラーメン好きなんだと再認識させられました。
また山形のそば屋さんには鳥中華という、中華麺×そばつゆというご当地グルメも存在するほど。これはラーメン消費量日本一も納得の熱愛っぷりです。
仕事で山形の街中を車で走っていると、確かに他県よりラーメン屋さんの店舗数が比較的多い気もあり、お昼や夕飯時になるとどこのラーメン屋さんも賑わっているのを見ると、山形県民のラーメンへ対する熱い想いにも納得出来ます。
夏は暑く冬は寒い内陸性気候の山形市では、冬の需要はあっても夏はどこもガラガラなのでは?と思う他県民もいらっしゃるとは思いますが、そこもしっかり対策済み。山形市は全国でも珍しい冷やしラーメンの発祥地でもあり、ラーメンに氷が入っている光景はまさに珍百景そのもの。
いつでも美味しいラーメンを楽しめる山形県が、ラーメン好きの皆様のお越しをお待ちしております。(本部 髙橋瑞希)
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