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東京◆本部/家財道具のお引渡し【本部スタッフ・日々の業務より】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2024年12月28日

▲古民家では家財がたくさん残っているものがある。

「引渡しはこの仏壇だけ片付ける、という条件でお願いします」と売主さんから依頼されました。

その物件は築100年近くの古民家。

田舎暮らし物件には、代々何十年と暮らしを営まれていた住宅があります。

それを自身の代で売却するのはとても大きな敬意が払われるべきことです。

時には、そこには家と同様に代々受け継がれてきた家財があります。

本来、不動産とは土地と建物のことで家財道具は含まれず、通常の売買では家財道具は撤去します。

業者に依頼すれば処分は簡単でしょうが、遠方にいたり、その量がとても多かったりすると費用面でも難しいことがあります。

家の中のみならず、納屋や蔵にもたくさんの物や農具、または車、機械などが置いてあることがあります。

買側にとっては全く不要なものであっても、家主(売主)にとってはその一つ一つに思い出が詰まっており、自分での処分は気が進まないこともあります。

▲物件によっては農機具が置いてあることがあります。

このような物件は、それらの道具も含めた現状渡しを売出し条件にすることがあります。

言わば、買主がそれらを含めて買い受けた後、引き続き使うなり、処分するということです。

気に入った物件に家財があった時それらをどうするのか。

双方の言い分を明確にし、トラブルのない引渡しを行いたいものです。

因みに、冒頭の物件は、買主さんから「仏壇も置いて行って良いです(勿論、魂抜きはしました)」と申し出があり、そのように売買が成立致しました。(本部 金澤和宏)

福島◆会津若松市/人気♡南会津【地域駐在スタッフ・福島「六十の手習い」だべ】 

この記事の投稿者: 福島・会津エリア案内人 / 馬場 和弘

2024年3月15日

福島県の中で主に会津地区を担当しており、お客様に物件の内見(説明)するのが仕事ですが、昨年あたりから南会津地区が人気で数件契約も頂いております。

契約を頂いたお客様は圧倒的に関東圏の方が多く、決め手となった要因を挙げますので参考にしてみて下さい。

①関東圏から近い(3〜4時間)
②敷地面積が広い物件が多い
③敷地内または近隣に田畑がある
④古民家を安く購入し自分の好きなようにリノベーション出来る
⑤自然が豊か

中には現地で仕事がありますか?との問い合わせを頂きますが、町では高齢化による後継者不足の問題もありますので農業を推奨しております。

トマト・アスパラガス・蕎麦の栽培には町から手厚い補助(条件あり)もありますので、興味のある方は南会津町のHPを是非チェックしてみて下さい。

中でもトマトとアスパラガスは全国的にも有名でブランド化されており本当に美味しいです。

また、イワナ・鮎など渓流魚も最高で、タイミングが合えばジビエ料理にありつけるかも?

物件には田畑が付いている場合もありますので、自然の中で美味しい空気を吸いながら家庭菜園でノンビリ過ごして頂ければと思います。

会津地域は温泉・観光地・B級グルメも多いので田舎暮らしを満喫されたい方にはおすすめの地域です!(福島エリア現地案内人 馬場和弘)

🌸会津エリアの物件はこちらからどうぞ

東京◆本部/『番所』という古民家【本部スタッフ・ふるさと見聞録】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2023年12月27日

「古民家」として区別される物件があります。一番多いのは農家住宅。比較的新しいものでは企業創業家(10月号津市の建物・12月現在契約中)なるものもあります。

▲高知県大豊町物件の外観

今回私が初めて出会い、売却依頼を頂きました古民家は「番所」というもの。本号12月号(20ページ)、高知県大豊町860万円です。

江戸時代の「天保の改革(一八四一年)」と同時期に行われた「藩政の改革」によって、(海や河川を含む)主要交通路の関所やお城などに設置され、自分達の領内の産物がむやみに他領へ流出していかないよう、通行人の監視、検査、徴税などを行っていました。

所謂、番人が詰めた検問所のようなところです。

その大豊町の番所は南斜面の高台で、近隣へ分け与えられるほどの豊富な清水の水源を持ち、長屋門を従えどっしり構える母屋の様相は、有力者の邸宅であることは一目瞭然、環境も含め文化財級の価値があります。

前面道路は町道ですが、登記名義人は現在もオーナーです。

中央の式台から向かって左側の座敷には、オーナーも小さい頃はあまり入らせてもらえず、普段は右側の続き間で生活していたそうです。

現在の状態は明治30年の改築。そこから計算しても126年が経過!ご興味を持たれた方は気合を入れてご見学にお越し下さい。滅多にお目にかかれない番所という建物。都会の喧騒を忘れてしまう天空の眺めです。(本部高知担当 金澤和宏)

岩手◆遠野市/世紀の大修理~重文・旧千葉家住宅~【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2023年12月12日

▲遠野ふるさと村の南部まがり家。

物件の見学、特に歴史のある古民家を案内する際、度々お客様からこんな質問を受ける事があります。

「建物の屋根を茅葺きにする事は可能ですか?」

やはり遠野周辺には〝南部まがり家〞の名残がある、というよりも茅葺きだった屋根を瓦やトタン屋根に葺き替えて住んでいる家も多く、茅葺き屋根をイメージしたくなるのも必然ですよね。

しかしながら、現代で再現できる技術を持った人材の不足、維持管理の難しさ等から、「難しい」とお答えせざるを得ないのが実状です。

とは言え、遠野の茅葺き屋根は途絶えた訳ではなく、日本の原風景を五感で感じられる〝遠野ふるさと村〞や〝伝承園〞などの観光地の他、神社仏閣でも茅葺き屋根を継承している建物が度々見られます。

その中で今回紹介するのが国指定の重要文化財「旧千葉家住宅」です。

遠野市綾織町に構える〝千葉家〞は約200年前となる天保の時代に建てられた南部まがり家で、代々の千葉家が修繕しながら住み続け、遠野観光の中心的役割も担ってきました。

平成19年に重文に指定され、市が譲渡を受けた後の平成28年の6月、数十年にも渡る保存修理工事が開始したのです。

平成に始まった世紀の大工事は令和に入った今も続いており見学する事は出来ませんが、遠野市のホームページよりその工事の様子を見る事が出来ます。

後世に残していきたい文化の一つですね。(みちのく岩手事務所 佐々木敬文)

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旧千葉家住宅

千葉家住宅は、天保年間(1830-1844)に当時の千葉家当主である四代喜右衛門(1792-1870)が、飢饉で困窮した人々の救済のため、約10 年の歳月をかけて普請したと伝わる茅葺屋根の南部曲り家です。その後代々千葉家が修繕しながら守り続け、昭和49年(1974)からは「南部曲り家 千葉家」として公開し遠野観光の中心的役割を担ってきました。平成19年(2007)に主屋と附属建物及び宅地が国重要文化財に指定され、平成25年(2013)には遠野市が譲渡を受け、観光施設としての活用を継続しながら、保存整備工事に向けた準備を進め、平成28年(2016)6月に保存修理工事が始まりました。整備事業は文化庁の補助を受けて進めています。なお、令和4年9月20日に宅地内の「便所」が国の追加指定を受け、あわせて指定名称が「千葉家住宅」から「旧千葉家住宅」に変更となりました。(遠野市ホームページより引用)

福島◆会津地方/会津エリア物件のご案内は冬眠前まで!ご見学は年内お早めに!!

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2023年10月31日

秋の福島県会津地方は綺麗な紅葉を求めて、例年多くの観光客の方が訪れており、

昨年のコロナ緩和後からは例年並みに人が戻ってきたように思います。

 

会津の紅葉シーズンは例年10月下旬〜11月上旬ですが、

それを過ぎると一気に気温が下がって、12月に入ると数ヶ月間雪との闘いが続きます。

 

今年度からようやく会津エリアのご案内体制が整ったことから、

以前より弊社田舎暮らし物件がダントツで増えています!

しかしその大半が長年空き家という現状もあり、定期的に冬期の除雪を行っていないことから、

積雪のある時期はそもそも物理的にご案内が出来ない物件もございます。

 

そのため積雪量や時期にもよりますが、12月上旬頃から来年3月下旬頃にかけて、

現地のご見学募集を一時中断とさせて頂きます。

 

下記現在掲載物件及びふるさとネットワーク10・11月号掲載予定物件で、

冬期間ご案内手配をお断りする場合がある物件はこちら↓

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喜多方市250万物件(16870T)

西会津町580万物件(17504T)

柳津町250万物件(17517T)

只見町150万物件(17564T)

只見町200万物件(17564T)

下郷町800万物件(17584T)

※今後広告掲載を行う会津盆地外の会津エリア物件はほぼ全て該当します。

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またご見学が可能な場合でも、原則として物件周辺までお車で起こし頂く必要がございますが、

冬期の会津エリアはスノータイヤが必須となりますので、温暖地にお住まいのお客様は事前にタイヤ交換等をお願いいたします。

 

秋の行楽シーズンにかけて会津エリアへお越しの方は、この機会に是非田舎暮らし物件をご見学してみてはいかがでしょうか?

11月末までであれば、ご見学やお申し込み・ご契約・お引渡しがスムーズに行えますので、

興味のある物件がございましたら、担当の髙橋までお気軽にお問い合わせください♪

 

 

▲以前掲載していた今年1月中旬の会津美里町古民家の写真。

そのままではとても玄関までたどり着けないので、

必死で雪かきを20分ほど頑張って開拓しました!

これでも南会津町や只見町などに比べたら、

まだまだ積雪は少ない方です、、、(笑)

(本部 福島全域担当 髙橋瑞希)

東京◆本部/鴨居を持ち上げ、襖を動くように直す【本部スタッフ・ふるさと見聞録】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2022年11月26日

▲大掛かりな家の修復のイメージ。今回は鴨居の持ち上げです。

建物は築年数が経つにつれ、若しくは地震や土地の沈下により、柱や梁、土台などの躯体に歪みが生じることがあります。

その歪みや傾きが均等(均一)に生じてくれればそれほど気にはならず、使用に支障はありません(個人差はありますが)。

ただ縦方向の歪みは建具の開閉が出来なくなる場合があります。

この度、その縦方向の歪みが生じ、襖が動かなくなった物件に遭遇しましたので鴨居を持ち上げてみました。

その物件は築150年の十日町市の古民家(2022年6月号掲載。既売却済み。)。当(まさ)に雪国特有の豪快な太い躯体。築150年で2階建てのため鴨居が下がり、仕切り戸(襖)が嵌り、動かなくなっていました。

▲2tジャッキで2階建ての鴨居も持ち上げられる。

用意したのは「2tジャッキ、5㎝四方の木の棒、養生用の板、鉋(かんな)」。上の写真のようにジャッキをセットし、ハンドルを上げ下げするのに呼応し、周囲の木がミシミシと唸り声を上げ、鴨居が少しづつ上がって行きます。

実感として1㎝位上げたところで襖が動くようになり、外す。ここでジャッキを外してもまた戻りますので、次は襖の直し。鉋(かんな)で上下を均等に削る。

窪みのところは際(きわ)鉋で削る。必要に応じて鴨居と敷居の溝を溝鉋で掘る。これを応用して床の傾きも直すことができます。

皆さん、面白いので機会があれば挑戦してみて下さい。(本部 金澤和宏)

 

新潟◆上越/雪国物件の季節到来 ~ 少しだけ遅い春の訪れに ~【雪国魂・ふるさと見聞録】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2022年4月14日

今年は全国的にも特に日本海側のエリアは豪雪でした。2月初旬、暦の上では「立春」でも、まだまだこれからが冬本番という季節です。

にも係わらず「十日町の物件を見学に行きたい」、「上越の古民家を見に行きたい」との反響。「うーん、どうだろう」と思いながら現地の人に確認を取ると「無理だよ!1階は完全に(雪で)埋まっているよ」との回答。特に空き家の物件は道路から家まで辿りつけない・・・。

新潟などの雪国での田舎暮らしを検討したい方で、雪(冬)の状態を見てみたいというお考えは確かに大事。そこを見誤ると出鼻を挫かれお先真っ暗、長続きしない・・・。例年真冬に雪国物件の問合せは結構あり、実際それを承知で行かれる方も。嬉しくもあり、かつ心配しながら対応しています。

▲道路沿いは3mを超える雪の壁。

また、我々宅地建物取引業者にもこのような豪雪地域の契約時には、重要事項説明書に気候や大雪については義務付けられておらず、雪国十日町出身の私としては何よりも重要な説明事項として追加させて頂いております。「除雪(融雪)」、「雪下ろし」、「雪囲い」、「当地で暮らすための必須道具」、「防寒」、云々・・・。そして最後「本当に買うんですか?」と念押し。

冬の間に売却依頼をたくさん頂きました。流石にそれらは雪解けまで待って頂き、やっと春到来、これから現地調査に行ってきます。雪国での田舎暮らしを検討している方、若しくはご売却をお待ち頂いていた方、お待たせいたしました。スーパーボランティア・尾畑春夫さんの言葉「必ず春は来るよ!」、いよいよ春到来です。(本部 金澤和宏)

▲3月初旬の十日町市。雪が多い地域ほど四季の変化が美しい。

山梨◆八ヶ岳/爽秋の候、10月のお知らせ【八ヶ岳南麓・たかねの里だより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2021年10月1日

▲コンバインによる稲刈り。(北杜市高根町)

北杜市は9月の下旬から稲刈りの時期を迎えています。たわわに実り、重みで頭をかしげている稲穂をコンバインが次々と刈り取っていきます。遠くから見ているだけでは分からないのですが、コンバインという機械は、一台で刈り取りだけでなく、脱穀と選別まで行っているそうです。

古民家の売却時には、蔵の中に古い農具が残っている場合が多く、稲の脱穀と選別をする道具も度々見かけます。脱穀とは稲の穂先から籾もみを落とす作業ですが、足踏脱穀機は足で踏板を踏むことで、突起がついて筒形の本体が回転し、そこに穂先をあてことで脱穀ができます。

▲足踏脱穀機。

また選別をする機械に唐箕(とうみ)というものがあります。電気を使わないながら、なかなかハイテクな装置で、機械の中央、上側にある漏斗のような口に籾を入れると、右側の羽根車からの横風を受けて、実のない籾など軽いものを遠くに吹き飛ばし、重いもの(実の詰まった籾)を手前に落とすというものです。

なかなか愛嬌のある形で、骨董のオブジェとして残している方もいます。古民家の物件を見学される際には、建物の他に、昔の農具も見ていただくと、その土地の暮らしぶりも浮かんでくるかもしれません。

▲唐箕。

山梨県は8月20日から9月12日まで「まん延防止等重点措置」の実施区域となり、北杜市内においても影響が出ています。市立施設である体育館、図書館、プール等の休館に加え、飲食店に休業要請が出されました。山梨県独自の取り組みである「グリーン・ゾーン認証」を受けているお店は営業時間の短縮で営業が可能ですが、市内の多くの飲食店が休業となっています。この文章は9月上旬に書いているので、予定通り9月12日で要請が終わるのか不明ですが、ワクチンの接種が進むまでは不安定な状況が続きそうです。

▲山梨県庁のトップページより。

本日10月1日からコロナ禍の影響を受けている市内の中小事業者を支援するため、QR コード決済サービス「PayPay」を利用して北杜市の対象店舗で宿泊や買い物をした際に、決済金額の最大30% 相当のPayPay ボーナスが付与されるキャンペーンが実施されます。新型コロナの感染拡大で一度、延期となっているので、次は無事に始められることを願っています。

詳細は市のホームページまで。
「ともにがんばろう北杜!最大30%戻ってくるキャンペーン」で検索  (八ヶ岳事務所 大久保武文)


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北杜市PayPay「ともにがんばろうキャンペーン」お知らせ
https://www.city.hokuto.yamanashi.jp/docs/kankou_else_paypay.html

PayPay「ともにがんばろうキャンペーン」お知らせ
https://paypay.ne.jp/notice/20210827/02/

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▲10月後半には八ヶ岳の山頂に積雪が。(北杜市高根町)