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新潟◆長岡/祈りと復興の長岡花火 ~ 108万人の感激 ~【ふるさと見聞録】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2019年9月20日

もう十回以上は行っているだろうか、新潟県長岡市の花火大会。我が家の1年の恒例行事ともなっている。

曜日は関係なく8月2日、3日で決まっているので都合をつけやすい。

私にはこの花火大会を前後して「今年も行くの?」「今年はどう?」「混んだ?」とのメールが方々から届く。

この花火大会の始まりは「長岡大空襲」の翌年、昭和21年8月1日に開催された「長岡復興祭」である。

毎年この日は空襲で亡くなられた人の慰霊祭、戦没者追悼式典、灯篭流しが催される。そして2004年10月23日発生の中越地震では、重要無形民俗文化財の「山古志の闘牛」の牛がヘリコプターで運ばれる姿に心を打たれたのは記憶に新しい。

その震災復興祈願して登場したのが「フェニックス花火(不死鳥)」。信濃川河川敷で全長2㎞にわたり、様々な花火が打ち上げられる様は何度見ても感動する。このフェニックス花火は皆さんからの寄付金で打ち上げられているのだ。

その価格は「関東近郊での1戸建て住宅くらい」とのこと。しかも2日分(2回)集まるのだから、その花火に対する皆さんの思いは他の花火大会とは性格が違う。

打ち上げ後は、拍手喝采する人も。私も直後は無言。毎年、この花火を見て残りの1年を頑張ろうと励まされるのである。(本部新潟担当 金澤和宏)