昨年の秋、岡山に行ってきました。新幹線で東京から岡山駅まで約1万7000円で、駅前にはビジネスホテルとレンタカー屋が複数軒を連ねます。岡山駅が出張族にとってありがたい拠点のイメージがあるのは、10歳の息子が3歳の誕生日の時に、ここから出雲大社~京都までレンタカーで周遊した記憶があるからです。
岡山城や後楽園方向、路面電車や大きな店舗の並ぶ桃太郎大通りの東口界隈、市内からの脱出口のような静かな発展を遂げる西口の風景は、当時とそれほど変わっていませんでした。
今回も同じ西口のレンタカー屋さんで車を借り、瀬戸内海方面へと出発しようとしたところ、店員の方が気になる一言。「岡山の人はウインカーを出さないことがあるから気をつけて」。また車内で流れるFM ラジオからも、番組の終わり際に「皆さん、車線変更の時はウインカーを出しましょう」とラジオパーソナリティの呼びかけまでありました。
確かに頻繁に車線変更が必要になりそうな市内の道路は、皇居前や首都高羽田線あたりを走るような緊張感がありました。事前の注意喚起で知識を得られたのが幸いして、ウインカーのタイミング、前の車の挙動を注意し、そのような車とは遭遇しませんでした。
「茨城ダッシュ」や「名古屋走り」くらいは聞いたことがありましたが、瀬戸内海を走るなら、「阿波の黄走り」「伊予の早曲がり」などにも気をつける必要があるようです。(本部 星野 努)