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静岡◆浜松市/地球と月が最も近づく場所【本部スタッフ・全国乗り鉄漫遊記】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2022年7月31日

私たちの住んでいるこの地球とその衛星である月の距離は、平均して38万4000㎞と言われている。この距離は地球を9~10周する長さに相当すると考えれば、果てしなく遠く感じる・・・そんな月だが、地球上で最接近する場所がこの日本のとある場所にあるという噂を聞きつけ、先日出張がてら寄ってみることにした。

ここは静岡県浜松市天竜区。今から15年前に天竜市から浜松市に合併された行政区で、浜松市で1番面積が大きく、その大部分を森林が占め自然豊かな地域である。区の中央を一級河川・天竜川が流れており、河口から最初のダムの船明(ふなぎら)ダムを通り過ぎると、道路看板に「月3㎞」と出てくる。この場所こそが地球と月が最接近する場所。

それにしては空を見上げてもどこにも「月」は見当たらない。それもそのはず、この「月」というのは惑星の「月」ではなく、「月」という地名の小さな集落を指していたのだ。ここが「月」と名付けられたのは、今から遡ること600~700年前の南北朝時代に活躍した楠木正成公に由来しているとのこと。一見よくある面白い地名に見えて、実に長い歴史を持った「月」であった。(本部 高橋 瑞希)

※楠木正成に仕えた源氏の一族である鈴木左京之進(さきょうのしん)が、12 人の家臣を連れてここに落ちのびた際、それでもなお「楠木正成公の心の清らかさこそ、中空にかかる月のようである。私たちの心のよりどころを地名に残そう」として村の名を「月」とつけたとされている。

東京◆本部/即実践・即挑戦!瓦屋根(雨漏り)補修【本部スタッフ・ふるさと見聞録】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2022年7月29日

▲瓦を剥いだ状態。

売却依頼を頂いた築90年ほどの古民家。雨漏りで天井のボードが落ち、床は水浸し。

「さて、どうしましょう?」

売主さんもあまり費用をかけたくない。それではものは何事も経験ということで即実践、修理に挑戦!

通販で防水シート、傘釘を購入。以前、風でズレた瓦を直した経験はあるので何となく瓦の扱いは分かっていました。

■先ずは原因と思われる場所一体の瓦を剥ぐ。

■昔の瓦は土や漆喰で固定されているためそれらも綺麗に剥ぐ。

■野地板を露出させ、防水シートを貼る。

■ポイントは野地板と瓦桟木(かわらざんぎ)という瓦を引っ掛ける横木に沿って貼る(そうしないと瓦が浮いてしまう)。

■また、傘釘は瓦桟木に打つ(野地板に打つとそこから雨漏りが生じる可能性がある)

作業は当然他の瓦部分に乗って行いますが、体重80㎏の私が乗っても平気。また、下へずり落ちないのかという心配もありますが、端(軒先瓦)の瓦は基本的に釘で固定されているので大丈夫。ただ、傾斜地での作業は余計に神経を使い、瓦が重く感じます。

貼った後は瓦を一枚一枚桟木に引っ掛けて戻します。瓦は上下左右同士が上手く重なり合うことでも固定されています。

先人達の知恵の凄さの賜物!今回修理したのは平家のため何とか出来ました。

ただ、平家でも実際屋根に上がると思いのほか高いです。屋根の修理は無理せず慎重に。(本部 金澤和宏)

愛媛県◆岩城島/積善山・クマンバチ大量発生!【北の国から・進行スタッフ編集日誌】

この記事の投稿者: 編集

2022年7月26日

▲積善山の頂上付近から見る瀬戸内海。

黒いものがうっすら見えたときから嫌な予感はしました。

愛媛県の離島、岩城島にある積善山(せきぜんざん)の頂上付近では黒くて身がコロッとしている多数のクマンバチが飛んでおり、大きさと蜂特有のあのいや~なブンブンという音が怖くてその場を立ち去りたくなりました。

蜂も怖がっている人間がわかるのか、私以外にも人は沢山いるはずなのに私のまわりにばかり寄ってきます。この時は白っぽい服装で、蜂が寄ってくると言われている黒を着ているわけでもありません。

そこで動けなくなっている私を、若い人達からお年寄りまでもが続々と追い越していきます。皆、怖がる様子もなく平気そうに山を登っています。

パニックになっている頭の中で一生懸命「クマンバチは温厚であまり人を刺さない」という情報を思い出しながら「怖くない。怖くない・・・」と自分に言い聞かせて登ろうとしたのですが一向に足が進みません・・・。

後になってわかったのですが、この山は桜の木が多い為、クマンバチが大量発生していたそうです。桜の木が多数ある山を登る時は皆様もお気を付けください。(本部 井上美穂)

岩手◆遠野市/遠野パドロン ~ 新しいビール農業の挑戦 ~ 【みちのく岩手・新遠野物語】

この記事の投稿者: みちのく岩手事務所/ 佐々木 泰文・佐々木 敬文 

2022年7月23日

▲遠野ホップ収穫祭で販売された遠野パドロンフリット。

日本有数のホップの産地・岩手県遠野市。毎年秋にはキリンビール株式会社から遠野産のホップを使用した「一番搾りとれたてホップ生ビール」が発売され、全国の食卓に彩を添えます。古くから原料のホップの産地として知られてきた遠野市の中で、近年ビールのおつまみにピッタリなある野菜の生産が行われています。それが今回紹介する「遠野パドロン」です。

▲遠野パドロン(500g)

パドロンとは・・・あまり耳に馴染みのないこのパドロンという野菜、見た目は細いピーマンのような印象ですが、シシトウガラシの一種で、原産地となるスペインにある地名(Padron)が由来になっているそうです。

で、どのように食すのか?どんな味なのか?ビールとどう合うのか?という話になってくるわけですが、私がパドロンの虜になるきっかけとなったフリットは作り方が多少難しいため、家庭で調理する場合はシンプルに素揚げにするのがおススメです。

生産者さんのレシピ通り170℃の油で30~45秒ほど転がしながらサッと揚げれば、最高のおつまみの完成です。味については表現が難しいのですが、ピーマンのような苦みはなく、皆さんご想像のトウガラシのようにビリビリと辛いわけでもなく、主張は強くないけれどもとにかくビールが飲みたくなる、ススム味です。しかし流石にシシトウの仲間、中には稀にピリッと辛い「当たり」もあるので、油断は禁物です。

▲吉田代表と共に奮闘する奥さんの美保子さん。収穫中です。

それにしても、そんなスペイン原産のパドロンがどうして遠野で生産、ブランド化されて広まってきたのか?という疑問が出てくるはずです。そこで今回は遠野パドロンの生産者、遠野市青笹町の農業法人BEER EXPERIENCE(ビアエクスペリエンス)株式会社さんに伺ってお話を聞いてきました。

現地についてまず一番に感じた事。「建物、デカッ!」施設は普段通る道から見える場所にあり、テレビのニュースやSNS でも見て知ってはいたつもりでしたが、実際に行ってその目で見るとやっぱり違います。ハウスの規模、温度や水の管理方法、全てが先進的で国内のそれとは思えないほど質実共に大規模な施設でした。

それでも収穫や袋詰めはやはりヒトの手仕事。会社では10数人の方が働いているそうです。その中で選別袋詰め作業をされていた方から話を伺ったところ、なんとお一人の方は、以前ふるさと情報館の仲介で遠野に移住して来られた方、もうお一人は本誌『月刊ふるさとネットワーク』のラーバニスト訪問に寄稿してくれたことがある方でした。なんという偶然?と驚くとともに、この仕事のやりがいを再認識した瞬間でもありました。

▲数年前に訪れた時は他野菜のビニールハウスだった。

BEEREXPERIENCEの歴史は2008年に代表を務める吉田敦史さんが奥様の美保子さんの実家である青笹町(あおざさちょう)でキュウリやトマトの栽培をしたところからスタート。2012年に露地栽培の小さな畑でパドロンの栽培を開始。2018年に会社を設立、ホップと遠野パドロンの栽培を本格化するため他野菜の栽培を終了。2019年からホップはドイツの栽培方法へのチャレンジを、遠野パドロンは現在のオランダ式の高規格栽培ハウスでの栽培を開始しています。

▲パドロン生産工場内部。開閉可能な屋根は高く、とにかく広い。

▲パドロンの実が次々と実る。

▲袋詰めは手作業。移住者の二方は忙しい中でも話を聞かせてくれた。

日本産ホップ生産、遠野パドロン生産、遠野ビアツーリズムの3つの事業を柱とした「ビール農業」を展開、「日本のビアカルチャーをもっとおもしろく」をモットーに日々奮闘中です。(会社紹介より抜粋)

今回紹介した遠野パドロン他商品のお求めやイベント出店情報、遠野ビアツーリズムへの参加申し込みはBEER EXPERIENCEホームページまで。ホップ生産によりビールの文化が根付いた遠野に一から新しい文化として加わった「遠野パドロン」。ビールを飲まれない方も是非一度お試しを。(みちのく岩手事務所 佐々木敬文)

BEER EXPERIENCEホームページ
https://www.beerexperience.jp/

福島◆喜多方市/これから進む電化路線の衰退【本部スタッフ・全国乗り鉄漫遊記】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2022年7月20日

JR磐越西線は福島県郡山市の郡山駅と新潟県新潟市秋葉区の新津駅を結ぶ全長175.6kmの地方幹線。

観光都市である会津若松市や喜多方市を通っているものの、

全線にわたり並行する磐越自動車道の開通や沿線人口の過疎化などによって、

都市間輸送と呼べるほどの旅客流動は多くないのが実情。

 

▲かつては主要幹線として栄えたが、今では学生や高齢者が主な乗客となっている。

 

遡ること今から半世紀以上前、ヨンサントオ白紙ダイヤ改正前年の1967年(昭和42年)に郡山駅~喜多方駅が交流電化開業した頃は、

上野駅や仙台駅直通の特急や急行などの優等列車が多数設定されていたが、今では普通列車と快速列車が行き来するだけの路線となっている。

 

そんな中で去年JR東日本は会津若松駅~喜多方駅の電化設備撤去計画を発表。

当然喜多方市はこの計画に反発したものの、今年3月ダイヤ改正をもって会津若松駅~喜多方駅の電車運転を取り止め、

定期列車は全列車気動車ディーゼルカー(気動車)での運転となり、事実上の電化設備廃止となってしまった。

 

地方路線の電化開業は高度経済成長真っ只中の時代、まさに地方の発展ぶりを象徴する出来事であり、

列車のスピードアップと都市間輸送の活性化は、当時の人々に多くの恩恵と希望をもたらした。

 

日本の電化路線は主に直流電化と交流電化の2種類に分類され、後者は列車本数が大都市に比べ少ない北海道・東北・北陸・九州を中心に採用され、

電化が本格的に行われ始めたのも戦後十数年が経ってからと遅いものだった。

それ故に「汽車から電車へ」を合言葉に全国各地で電化開業が待ち望まれ、今の電化路線網が出来上がったわけである。

 

ところがそれと同時期に自家用車の普及によるモータリゼーションの進展と、都市部への人口集中で地方の人口減少に拍車がかかったこともあり、

鉄道利用は現在に至るまで衰退の一途を辿り、列車本数や連結両数は全国的にますます減っている。

気が付けば磐越西線の優等列車も消滅し、会津若松駅~喜多方駅を走る電車も1日2往復しか設定されなくなっていた。

このわずかな列車のために電化設備を残すのは割に合わないという結論に至ったからこそ、今回の発表と列車設定の廃止に至ったのであろう。

 

▲会津若松~喜多方間は現在全てディーゼルカーで運行される(写真の車両は2年前に引退し、遠く離れたミャンマーに渡った)

 

一度も電化されることもなく路線廃止になる例はよくあるが、電化設備を撤去の上で非電化路線に戻した例は全国でも数えるほどしかない。

その中でもJRグループにとってはここが初めての例となり、遠く離れた九州のJR長崎本線でも西九州新幹線開業による優等列車消滅で、

今年9月22日限りで佐賀県鹿島市の肥前浜駅~長崎県長崎市の長崎駅の電車運転の終了が決定している。

こちらも磐越西線と同じく交流電化で、電化開業も1976年(昭和51年)と磐越西線よりも10年ほど遅い。

 

長崎本線の場合は新幹線開業と引き換えという条件があるものの、磐越西線に至っては特にそういった補填措置はなく、

一度作ったものを実質無条件でただ剝がされる喜多方市の無念ぶりにも頷けるものがある。

年々道路網の整備で自家用車での移動は便利になるにつれて、鉄道は地域の足として見向きもされない存在となっているが、

何かのきっかけで鉄道という交通機関が見直され、また日の目を見る機会が来ることを願ってやまない。(本部 髙橋 瑞希)

北海道◆弟子屈町/美味しい食の宝庫・地域のアイデンティティ【地域深掘り・のぞむ生活紀行】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2022年7月17日

北海道の東側(道東エリア)に位置する弟子屈町(てしかがちょう)は、北、東、南の海沿いから内陸へ約70kmの距離にあります。実際海は無いものの、町の北部に摩周湖と屈斜路湖を擁し、西隣りの阿寒町にある阿寒湖までも40kmほどで、自然豊かな町の西部や3つの湖周辺は阿寒摩周国立公園に指定されています。

北海道の大自然、肥沃な大地で育った野菜や、冷たい北海道の海で育った魚介が上がる釧路港、ミネラルたっぷりの天然水で育った阿寒ポークやブランド牛が集まる食の宝庫です。弟子屈町オリジナルの蕎麦やラーメン、豚丼など何を食べてハズレ無し!と、言っても過言ではないかも知れません。

またペンションで出される朝食もレベルが高く満足のいく物でした。北海道出張の集大成、今まで出張して頂いてきましたオススメフードの一部をご紹介させて頂きます。

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1)ペンションビラオの朝食
海の幸、山の幸を贅沢に利用しバランスの取れた朝食です。ペンションにあまりお泊りにならない方でも、この朝食を食するためだけでも宿泊頂きたい、そんなオススメフードです。
ペンション&コンドミニアム ビラオ【公式】
http://birao.sakura.ne.jp/

2)くまうし・弟子屈本店
阿寒ポークを利用した豚丼は、味は勿論のこと、見た目よりも軽く、また食べたくなる味です。道の駅より東へ国道391号線・通称パイロット国道沿いにあるのでわかりやすいです。

3)キッチンくいしんぼう
初めて食べたのに懐かしさを感じる味は、町民に長く愛される町のビストロたる由縁でしょう。

4)スーパーフクハラのお惣菜コーナーのお弁当
ここのお弁当はひと味違い、価格もお手頃です。東京ではお目にかかれないオホーツク海の海産物、スーパーの値札を見ているだけでもこの地の暮らし・日常がわかるようで楽しいです。

食はその地域のアイデンティティ、楽しい旅行に花を添えてくれます。そんな魅力溢れる素敵な町・弟子屈町でした。(本部 長内 望)

てしかが移住・定住ポータルサイト ~てしかがでくらしてみませんか~
https://www.town.teshikaga.hokkaido.jp/iju/index.html

山梨◆八ヶ岳/自分の余生を思い浮べ少々焦る【八ヶ岳スタッフ・日々の暮らしより】

この記事の投稿者: 八ヶ岳事務所スタッフ

2022年7月14日


最近、とあるマダムから「【書】を始めた」と、また別の方から「乗馬を始めて十年」とお聞きする機会があった。北杜市にはいくつになっても背筋がピンと伸びた素敵な女性にお会いする事が多い。

趣味や特技を活かし生活を楽しんでいらっしゃる先輩方をみると、自分の余生を思い浮べ少々焦る。とはいえ趣味がある訳でもない私。何か習い事をしてみるかと、調べてみたら予想以上に充実している事を知る。

「陶芸」、「絵画」、「書道」、「ギター」に「ピアノ」、、、「英会話教室」はもちろんの事、体験レッスンを設けている所も有るのでまずはそこからか。


健康系では「ヨガ教室」や「ピラティス」、「フラダンス教室」もみつけた。私が育った田舎では考えられない充実ぶりだ。

北杜市にはタレントバンクという「人材登録制度」が有り、現在様々な分野で四十六もの講師の登録がある。そろそろオンラインではなく、人との交流が恋しい頃。さて、何を始めようか。そこで出会う人とのご縁もまた楽しみだ。北杜の豊かな人材に感謝。
(八ヶ岳事務所 原 きみえ)

まなびの杜タレントバンク制度(北杜市役所)
https://www.city.hokuto.yamanashi.jp/docs/3788.html
(※北杜市役所HPより)

東京◆本部/共有したい思いを・・・【本部スタッフ・日々の業務より】

この記事の投稿者: ふるさと情報館・本部スタッフ

2022年7月11日

※写真はイメージで本文とは直接関係ありません。

昭和50年代、桂小金治(こきんじ)さんの名司会で「それは秘密です」というテレビ番組がありました。生き別れた肉親などを探し、番組内で再会させるという感動を売りにした内容。そんなことが実現できたら良いなと思うことがあります。

2018年、娘の高校の交換留学生として我が家に香港から女学生が訪れました。背が高く丸い目が印象的で、緊張もしていたかもしれませんが幼い子供のような女学生でした。日本語が上手く話せない彼女に家族は身振り、手振りでコミュニケーションを取り、楽しいひと時を過ごしました。

※写真はイメージで本文とは直接関係ありません。

彼女が香港へ帰国した後も、メールをしたり、プレゼント交換をしたりしていました。ただ、そんな貴重な経験も「香港国家安全維持法」2020年7月1日施行少し前から途絶えました。あの女学生は今、どこでどうしているのだろうかと、時々家族で思いを廻らすことがあります。

また、当事者でなくても「あの人はどうしているのか」と、気にせずにはいられないことがあります。北朝鮮による拉致被害者です。横田めぐみさんのお母さんの思いを聞くといつも目頭が熱くなり、涙腺が緩みます。桂小金治さんの「番組スタッフが一生懸命探しました。そして見つけました」と、いうようなことができないものかと、私は少しでも思いを共有したいと、救う会「ブルーリボン」をカバンに付けています。(本部 金澤 和宏)

救う会 全国協議会 ~ ブルーリボンバッジ ~
http://www.sukuukai.jp/

アニメ「めぐみ」(政府 拉致問題対策本部)
https://www.rachi.go.jp/jp/megumi/gaiyou.html