▲青々とした田んぼにシラサギの姿。(北杜市高根町)
7月、今年も一年の折り返しとなりました。年齢が上がるにつれて早く時間が過ぎるように感じると聞きますが、もう半分終わってしまったという気持ちです。人は経験をしたことが無いことには意識を強くもち、結果時間が長く感じるようです。大人は子供に比べると新しい経験をするタイミングが少なくなることが原因かもしれません。その意味では、新しい環境に移り、今までやったことの無い、畑や庭いじり、薪づくり等をする田舎暮らしは、新しい経験の宝庫です。日々の生活が新鮮になり、充実した時間を過ごすことで、時間の流れもゆっくりとなるのかもしれませんね。
■ ラーバニストの動向
さて、コロナ禍によりリモートワークが浸透、地方移住がしやすくなったという声を聴きます。北杜市は都心から2時間圏というアクセス、通常は地方で自宅勤務、月に数回、都心へ出勤という働き方にピッタリの場所です。コロナ禍による生活も3年目となりましたが、八ヶ岳事務所における動向にはどのような変化があったでしょうか。
2019年から2021年の推移をご報告します。2019年がコロナ禍の前、2020年からコロナ禍の動向となります。
1)購入物件の種別 建物が8割、土地が1割強という割合が長らく続いていましたが、2021年は大きく変化し、建物が6割に減り、土地が3割と大きく伸びました。この傾向は2022年も続いています。2020年はとりあえず、直ぐに移り住みたいという希望が多く、中古住宅の需要が高まりました。ただ、2021年になると中古住宅の数が減ったこともありますが、しっかりと拠点を構えようという相談が多くなりました。結果、時間をかけ土地を選び、納得のいく新築を建てるという決断をする方が増えました。購入の動機が緊急避難的なものから、生活改善へと動いたように思います。
2)購入者の居住地 引き続き東京と神奈川の居住者で6割を占めています。山梨県内の購入者も引き続き堅調でした。コロナ禍の前後で大きな変化は見受けられません。移住の方も今までのお付き合いの継続を考えると、通える距離が安心感につながるようです。
3)購入者の年齢 元々、退職前後の60代の方が購入することが多かったのですが、2020年からは現役世代の40代の割合が大きく増えました。これはリモートワークが浸透し、現職で、転職なしで移住が出来るようになった事が大きいようです。(八ヶ岳事務所 大久保武文)
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