▲修善寺川の桜。
桜の時期には多くの観光客で賑わいをみせている修善寺は、伊豆で最も古い温泉地として知られています。
修善寺といえば悲運の将軍、源頼家を連想される方が多いのではないでしょうか?
鎌倉幕府2代将軍の源頼家は、父である源頼朝の威光をそのままに実権を握るはずでしたが、北条時政を中心とした13人の合議制により配下の武将達を掌握することができませんでした。
頼家は北条氏をよく思っていなかった比企能員と復権を模索しましたが、不運にも病にかかってしまい家督相続問題が起こってしまいます。
その最中、比企氏は北条時政によって滅ばされてしまいました。
奇跡的に病から回復した頼家は能員の謀殺を知り、時政討伐の命を下しましたが、すでに実権はなく逆に時政によって修善寺に幽閉されてしまいます。
▲修善寺の桜。
それから1年も経たない元久元年7月18日、北条氏の刺客により入浴中に頼家は暗殺されてしまいます。享年23歳の若さで生涯を閉じたのです。
母である北条政子は、非業の死を遂げた息子、頼家の冥福を祈り修善寺に経堂の指月殿を寄進しました。その傍らにひっそりと頼家のお墓があります。
そんな修善寺の桜の見ごろは例年3月中旬〜4月上旬ですので気になる方はお出掛けください!(本部 菊地美穂)
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伊豆市修善寺 修禅寺(公式ホームページより引用)
・所在地:静岡県伊豆市修善寺964
・アクセス
車:
①東名沼津IC・新東名長泉沼津ICから伊豆縦貫道、伊豆中央道(有料)、修善寺道路(有料)利用、およそ30分
②東名沼津IC・新東名長泉沼津ICから国道1号線経由、国道136号線で下田方面へ。およそ50分
電車:東海道線・新幹線で三島駅乗り換え・伊豆箱根鉄道(約32分)終点、修善寺駅下車
指月殿(伊豆市観光情報サイトより引用)