▲どこか時間がストップしたような町並みが残る山あいの集落です。
群馬県の西端、山を隔てて長野県と接する甘楽郡南牧村。「なんもくむら」と読み(長野県にあるのは「みなみまきむら」)日本一高齢化の進む村として紹介されることが多いです。実際に訪れてみるとインターチェンジや駅がある下仁田町から県道45号線で一本道。車で約10分から30分くらいの所にあります。
村内にはコンビニは無く、おそらく信号は中学校の前の1ヶ所。県道沿いには映画のセットのような古い民家集落が今でも残り、かつて村の基幹産業であった深い山林、県境の厳しい風土と生活の変化、農山村特有の文化を感じます。
地元便利屋さんを営む茂木さんから空き家のかたづけがあると声を掛けて頂きました。古民家の中には大正や昭和初期の物品・懐かしい雑誌や農機具が残っていて、隣りのおばあちゃんも出てきて廃品利用の合間に思い出話に花が咲きます。
▲昔の農機具が良い状態で保管されていることなんかも良くあるそうです。
▲農村雑誌『家の光』は地方の愛読雑誌。表紙も味わいのある新年号付録
最近、埼玉の西武園ゆうえんちがリニューアルされ好評だと聞きます。入口からアーチを大正・昭和の人情味溢れる商店街に見立てた舞台空間としたそうです。園内の老朽化した遊具すべても、タイムスリップの没入感を高める備品に昇華。南牧村にも最近古民家を活かした新しいカフェなども見られ、村内にはかなり立派な滝もたくさんあり、まだまだ知られていない魅力がありそうです。(本部 星野 努)
▲南牧の三名瀑のひとつ「線ケ滝」へ
▲なかなかの高低差です。
▲悲しい云われがあるようです。。。